新年明けましておめでとうございます!
昨年末からいきなり始めたブログですが、
今年もがんばって続けたいなぁっと・・・一応抱負ということで。
さて、タイトルは昨年舞台挨拶のお仕事させていただいた台湾映画
『Do Over(一年之初)』から。
実を言えば、台湾映画ってはじめて観たんです。
しかもまたもやいきなり“これ観て!”ってやつです。(いつもこんなだ・・・汗)
たしか舞台挨拶が土曜で、DVDをいただいたのが水曜の夜だったかしら?
昨年10月に開催されたTIFF(東京国際映画祭)の招待作品『陽陽(ヤンヤン)』の
チェン・ヨウチェ監督の長編デビュー作、がこの『一年之初』です。
大晦日の24時間に起こる5つのストーリーがパラレルに進行する、
台湾の若者達の群像ドラマ、というのでしょうか?
台湾マフィアやドラッグなんかも出てくるので、
最初観た時は、よくわからなくて、しかも台湾の俳優さんだから顔も名前もよくわからなくて、
で・・・???
だめですよね~私。
そんなこんなで迎えた当日、朝早く起きてもう一度ちゃんと見直しました。
そしたら面白い!
最初に観た時は、独特のビジュアルや、ニュアンスある登場人物なんかが面白いな~って
単純に思っていたのです。
でも二度目に観たら、5つのストーリーがきれいに完結して、
パズルがはまるみたいに気持ちいいラストでした。
すごく明確な“主題”があるわけではないのに、
心に響く?・・・月並みな表現しかできなくて申し訳ないのですが。泣
舞台挨拶には、チェン・ヨウチェ監督と、俳優のホワン・チェンワイさんが来て下さいました。
お二人ともとても感じのよい方で、特にホワンさんは気さくなお兄ちゃんって感じ?笑
まだ幼さが残る、いたずらっ子のような顔をすることもあり、
映画の中のハードボイルドな姿とは違う雰囲気。
そして監督さんは、・・・一筋縄ではいかないって印象でした。
ほら、公の場では当たり障りのないコメントをしたり、
宣伝用のコメントをしたりってことも、よくあるじゃないですか?
でもチェン監督は『わからない人にはわかなくて結構』と言い切ってました!
これって、聞きようによっては独りよがりな自己満足的な発言に聞こえるのですが、
この作品を観た人は“わかる!”と思うと思うんです。
こんなことだけ書くと、気難しい監督に思われそうですが、
いえいえ、映画に対してすごく熱い人なんだなぁ、と。
私は台湾には行ったことがないので、台湾の生活がどんなものかわからないのですが、
監督は他の若手の監督(みんな友達らしい)の作品では俳優をやったり、音響を担当したりしてるんです。
それは、映画で食べていくため。
映画を撮っているだけでは食べていけないので、
お互いに協力し合って、それぞれの作品を作り上げていくのだそう。
監督は32歳で、お子さんも生まれたばかり。
家庭も、自分の夢も、あたりまえのように努力して自分で作り上げているという自信が、
とても素敵だな~と、とても大人だな~と思ってしまったわけです。
舞台挨拶では、お二人に色々とお聞きしたのですが、
何しろお客様がみなさん台湾映画が大好き!という方々ばかり。
私なんかが進行するには限界があるのですが、
でもいいお話が引き出せたのではないかと思っています。
まだまだ足りん!と思われた方、すみません~
修行してきます。
脚本も手がけたチェン監督が、
映画を撮り始めたら、それぞれの役が自分の手を離れて、それぞれの俳優さんのものになっていく、
それを撮るのが楽しい・・・
のようなことをおっしゃっていたのが、印象的でした。
映画自体はまだDVDになってないみたいですね。
残念。
でも機会があれば、是非観てみてください。
2009年は私にとって映画のお仕事をさせていただくことになった最初の年。
『ナットのスペースアドベンチャー3D』
『はりまや橋』
『一年之初』
『マイマイ新子と千年の魔法』
どのお仕事も本当に楽しかったです。
2010年も様々な素敵な映画に出会えますように!
今年もどうぞよろしくお願いいたします。