クローン人間。 | 読書三昧

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愛猫との日常+読んだ本、欲しい本等、コミックスから小説、
時には絵本、実用書などを紹介したり、感想書いたりしてます。

今日も暑かったですね。

それでも、午後は、風があって

少しは過ごし易かったです。

 

私は早朝はバイトへ。

帰宅後は、まったりと言うか、

読書しつつ寝落ちてました・・・

 

午後も、読書とうたた寝の繰り返し。

ひとまず、読みかけの文庫を半分まで

読み進められました。

 

レディは、下僕がメンタルダメージから

復活していないのが、分かる様で、

ずっと側に居て下さいました・・・

 

それでは、本日の紹介はこちらの文庫です。

 

『わたしを離さないで』

(ハヤカワepi文庫/早川書房)

 カズオ・イシグロ著

 

かなりシリアスで重いテーマな話です。

主人公達は、臓器提供の為に生まれた

クローン人間。

 

特定の施設の中で、学びながら

日々を重ね成長していく。

 

主人公の女性は自他とも認める、

優秀な介護人。

 

彼女の回想形式で、物語は

淡々と進みます。

 

子供から、大人へ成長していく

少年少女達。

 

皆、自分の役割を知っている。

学び、成長はするが、普通の

生活は望めない。

 

時が来たら、提供者となり、

最後は死ぬ存在。

 

葛藤も有れど、受け入れる事しか

許されない。

足掻こうとも、待ち受ける未来は

変らない。

 

彼女等に教育を施す者達も、

葛藤し、苦悩している。

 

自分もクローン人間である主人公。

 

仲間と友情や、愛情を育みながら

成長し、その仲間の介護人となるも、

その仲間も、最後は死を迎えた。

 

残されるも、それでも、主人公は、

生きている限り、役割を淡々を

続けていく・・・

 

別の命を救う為にのみ、

生まれた命。

健康な体を持ち、心もあるのに、

時がくれば、臓器を提供し

死を迎える。

それも、若く健康な間に。

 

彼女等の生きる意味とは。

学ぶ意味とは・・・

人間の倫理とは、死生観とは。

 

技術的にも、倫理的に許されて

いない為、架空の物語ながら、

起こりかねない事案。

 

色々な事を考えさせられます。

 

 

さり氣なく、下僕の手に手と顎を

乗せて傍に居て下さるレディ。

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