無性に読み返したくなった短編。 | 読書三昧

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愛猫との日常+読んだ本、欲しい本等、コミックスから小説、
時には絵本、実用書などを紹介したり、感想書いたりしてます。

 

今日も暑かったですね。

私は、風邪をひいた様で、朝から

頭痛・・・


風邪薬2錠をパッケージから出し、

空をゴミ箱へ捨てようとして、

横着して投げたら、薬1錠も一緒に

ゴミ袋の中へ( ̄○ ̄;)


探しましたが、見つからず、1錠だけ

飲んで、なんとか、我慢。


午後もダウンし、夜、今度こそ、

2錠飲みました(;一_)


本日の教訓。面倒でも、横着は

余分な手間と損を生じるでした(T_T)


エムたんは、側で、寛いで、下さって

います。


それでは、本日のお勧めはこちらのコミックスです。


『ひとりたち』

(花とゆめコミックススペシャル/白泉社)

 菅野文著


この間探していたコミックスです(^^;)

著者さんの代表作としては、明るいノリの

“乙男<オトメン>”が有名な氣がします。


この本は、短編集で、どの話にも“死”が

含まれていてかなりシリアスです。


今回読みたかったのは、最後に収録されている、

幽霊と作曲家のお話。


スランプ中の天才作曲家の青年の家に

現れた幽霊のヒロイン。


幽霊の自覚だけはあるモノの、幽霊に

なった理由も、自分の名前も、家も、

過去すらも、覚えていないというヒロイン。


動ける場所も、青年の家の特定の部屋の

ある窓の前だけという。


幽霊でありながら、あっけらかんと、

青年に話し掛けるヒロインを、青年は、

怖れず、普通に生活を続けます。


ある日、青年の仕事を知ったヒロインに、

曲を弾いて欲しいと頼まれ、渋々ながら

青年がピアノを弾き始めると・・・


ヒロインが、自分のピアノに合わせ、

気持ち良さ気に、大きな声で歌っていました。

自分が歌っていた事に氣付いたヒロインは、

恥ずかしがりつつ、青年の曲を褒めます。


スランプで作曲に行き詰っていた青年は、

ヒロインの歌声に魅せられ、彼女の

歌声が聴きたくて、その後もピアノを

弾くように。


彼女の歌声を聴き、インスピレーションも

復活し、スランプから脱出し、再び、

売れっ子に作曲家として、もてはやされる

ようになるが、“何か”が、頭の中を過る。

“思い出してはいけない”と。


何かを、忘れている不安を抱えつつ、

充実した時間を過ごす青年。


氣付く恋心。秘密で作った彼女への

プレゼント(曲)。


しかし、彼は、ソレを渡す前に、

思い出してしまうのです・・・


涙が出る程、切なく、悲しく、

救いの無いお話です・・・


でも、心に残る話です・・・


ひとりたち (花とゆめCOMICSスペシャル)/菅野 文
¥596
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レディ、新しい“窓”開拓しないでね!


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