何度も繰り返し観てしまいました(T-T) | 読書三昧

読書三昧

愛猫との日常+読んだ本、欲しい本等、コミックスから小説、
時には絵本、実用書などを紹介したり、感想書いたりしてます。

今日は午前中は良い天気、午後からは
曇りの微妙な天気の一日でした。

野良さん達、良い場所見付けられて
いるかしら?

我が家のエムたんは、まったり、
段ボールの上からお外を見ている事が
多い日でした。

私は、午前中は、YouTubeで
今日の紹介本を検索。
午後からは、何度も、繰り返し
観ていました。

映画館でも上映された話で、コミック出た
当初から好きな作品で、観たいな~~とは
思っていたのですが、行けず、DVDも
高価なので、観られないかとも思って
諦めていたのですが、検索掛けたら、
フルストーリー観られました(◎o◎)!!

という訳で、今日のお薦めはこちらの
コミックスです。

「蛍火の杜へ」
(花とゆめCOMICSスペシャル)緑川ゆき著

「夏目友人帳」で有名な著者さんの
短編集の中の1作品が表題作。

このコミックス自体も、新書サイズの
短編集の表題作+描き下ろし。に、更に
2つの短編を収録して発売されたコミックス
です。

話は、人間でも、妖怪でもない青年と、
人間の少女の切なく、儚い恋の物語です。

少女が幼い頃、夏休みだけ訪れる、
祖父の田舎の山神が棲むという、緑深き
杜で、迷子になった時、彼女を救ってくれた
のは、一見お面を付けた普通の人間の青年。

されど、彼は、人間に触れられると、
消滅してしまうという儚い存在でした。

それでも、少女は、何度も青年に
会いに杜へ訪れ続けました。

初めの頃は、何度も何度も青年に
抱きつこうとしては、棒で殴られた
少女(^o^;)
(子供故、嬉しくて抱きつこうとして
 しては殴られてます)

青年としては、触れられれば消えて
しまうのですから必死です。

その後、幼かった少女も、中学生になり、
高校生になり、目線も高くなりますが、
青年の外見は殆ど変化しません。

成長した少女に、青年は話します。

自分という存在の儚さを。
本来は山に捨てられた人間の赤ん坊
だったで、その時に死ぬ筈だったが、
山神様が憐れんで妖術で生かし続けて
くれたので、それに甘えて成仏しようと
しない幽霊のような存在だと。

だから「忘れてしまっていいんだよ」と。

あやふやな存在の自分に捕らわれて
いなくて良いのだよと。

でも、逆に少女は言うのです。
自分はいつもあなたの事を考えて
いたと。
会えない冬の間もと。

だから「私を忘れないでね。私のことを」と。

いつか、時が二人を分かつ時が訪れる
だろうが、それまで一緒にいようと。

そして、その年の「妖怪たちの夏祭り」に
青年は、少女を誘います。

楽しかった祭りの帰り道。青年は、
「いつでも逢いに行きたくなる」と
自分の気持ちを打ち明け、仮面を外し、
その仮面を少女に被せ、仮面越しに
キスをします。

2人の想いが通じ合う、切ないけれど
幸せな一時。夢の様な時間。

でも同時に少女は確信めいた予感を
覚えます。

もう、来年青年は、約束の場所には来ない
だろうと・・・

最後の夏なのだろうと。

その時、アクシデントが起こるのです。

2人の側を走り抜けようとした少年が
転びかけたのを青年が手を掴んで救います。

お礼を言って走り去る少年。

光始める青年の指先・・・

触れた相手は誤って森に入っていた人間の
少年だったのです!

崩れ始める己の指先を見てから、不安そうに
自分を見つめている少女に、青年は言います!
嬉しそうな笑顔で、両手を広げ。

「来い! ようやくお前に触れられる!」と。

青年の胸に飛び込む少女。抱きついた少女の
腕の中で消えていく青年・・・

残された少女は・・・

苦しい程の切なさが溢れています・・・

それでも、嫌いになれません。
何度も何度も読み返してしまう。
そんな作品です。
愛蔵版 蛍火の杜へ (花とゆめCOMICSスペシャル)/緑川ゆき

¥580
Amazon.co.jp


DVD(通常版)も出ています。
蛍火の杜へ【通常版】 [DVD]/内山昂輝,佐倉綾音

¥5,040
Amazon.co.jp

観るだけならこちらでも観られます。

蛍火の杜へ
http://www.youtube.com/watch?feature=endscreen&NR=1&v=mpLHaKzyHbw

エムたんと、今は天国ので殿下。
エムたん、やっぱり今は寂しい?
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