田舎の大量G、東京に行く | 悟りの書なんて必要ない~遊び人Lv20で賢者になるブログ~

悟りの書なんて必要ない~遊び人Lv20で賢者になるブログ~

アホと○○は紙一重、賢者と愚者も紙一重。日々楽しく生きる事が結局幸せになる近道。毎日ブログ更新しています。

映画『星の王子ニューヨークへ行く』みたいな語呂ですが…、今日もどちらかと言うと怪談な内容です。

察しの良い方は『G』が何を示すか、すぐに予感したかもしれませんが、今日の内容は、昆虫が苦手・嫌いな方は見ない方がいいかもです。


これは、私が引越の仕事をしていた頃の話です。


4月・5月のいわゆる引越の繁忙期シーズンの頃の話で、とある一人暮らしの男性宅の引越に伺った時の事です。

この時の現場リーダーは私ではなく、Tくんという通称ゴリラ(腕が私のふくらはぎ位ある)が担当していました。

Tくんは、仕事はかなり出来るのですが、虫が大の苦手で、トラックの車中に小さな羽虫が入ってきただけで、

「ひゃあーーーん、やだやだぁ~~~~~」と、オネェ口調になるような子でした。


そんな彼と仕事をしていたある日の事…、


現場に到着し、お客さんのお宅を見せてもらっっていた段階で嫌な予感はしていました。

 

部屋に入った瞬間、男の皮脂が酸化した…、すっぱいような臭いがします。


散らかってるという程では無いのですが、掃除機を普段かけて無いような様子で、部屋の端々に毛髪やフケのようなモノが大量に落ちています。


打合せしながら部屋を見まわってる最中には、既に視界の片隅に黒い小さなモノが見え隠れしていたので、心配になって私はT君の様子を見ました。


聞かずとも、T君の表情は強張って視点をお客さんに固定していたので、私は陰でT君に「リーダー代ろうか?」と聞きました。


けれど彼は、「大丈夫です。やります。」と、顔は全然大丈夫ではありませんでしたが、逃げずに立ち向かう決意をしたようでした。



ちなみに、この日の引越は東京行きですが、私たちは現地までは行きません。



私のいた引越屋は日本全国に支店があり、県外への運送は大型トラックでまとめて発送して、引越先への運搬は他センターのスタッフが配送するシステムを採用していす。

なので、引取り作業の際には、家電・大型家具の梱包など、使い捨て資材(エアロールや巻段ボールなど)で梱包して、自社まで持ち帰るまでが引取センターの作業になっています。

作業内容としては、段ボールを運び出した後、『家財を梱包してはトラックへ積み込みする』繰り替えし作業です。



当然ですが、部屋は家財が減ってどんどん片付いて行きます。

それで、『G』の方も、隠れる場所が減っていってたのでしょうね。

『ヤツら』が見え隠れする頻度が徐々に増えてきました。


残りの家財がわずかになった頃、

ちょうど、T君が梱包できた荷物をトラックへ運びに部屋を出た時でした。




私が、ベットのマットレスを捲ると、

 

そこから100匹くらいの『G』が出てきました。

生体15匹くらいと、それを取り巻く幼体が数えきれないほど・・・。




私は、虫は平気な方ですが、さすが体が固まりました。


直後に、玄関の方から、T君の足音が近づいてきます。


トス、トス、トスと、

部屋にT君が入ってくる瞬間に私は早口で、

「T君は来なくていいよ!」

と叫びました。

すると、一瞬部屋に顔を見せたT君は、「はーーーーーーい」と、返事をしながら、一定の速度でキレイにUターンをして

トス、トス、トス と、

家から出ていきました。


彼は、瞬時に状況を理解したようで、その後、彼が部屋に戻って来る事はありませんでした。


その後、作業をしようにも、辺りは細かい『G』まみれです。


お客さんの男性の方を伺うと、男性は無表情で特に取り乱した様子もなく携帯をいじっています。

見慣れていたんでしょうね。

それを見て、私の方もふっ切れました。

「掃除機カリマース」といって、私はお客さんの前で、殆どの『G』を吸い取り、そのまま掃除機をエアロールでぐるぐる巻きに梱包して運びだしました。


その後、最後にベットを分解して梱包している時にも『G』は残ってましたが、私が手で追い払おうとしようにも、隠れる場所はベットのパーツしかないので何度追い払ってパーツの中に隠れてしまいます。


結局、私は、そのまま『G』ごとパーツも梱包して運びだしました。

作業が完了した後も、お客さんは気にした様子もなく普通に缶コーヒーをくれました。

日常茶飯事というか、『G』の存在に慣れちゃってるんでしょうか…。

 


それから現場を出発し、帰りのトラックで、私が「『岡山のゴ〇ブリ、東京へ上京する』じゃな」と、おやじギャグっぽくT君に言っても、

彼は、完全に心を折られた様子で、苦笑いをしていました。

私にとっては、ここくらいの現場なんて序の口で、もっと酷いのいくつも体験してますが…、

にしても、よくぞあんなに『G』を錬成でしたなぁとも思うのです。


なんというか、「掃除機はちゃんと毎日かけましょうね」を心に刻んでくれた出来事でした。



これを書いてて思い出しましたが、


ちなみに、ウチはAnkerのロボット掃除機くんが毎日頑張ってくれてます。

 


最初は、ロボット掃除機って5万以上するルンバとかじゃないと実用性ないんでしょ?と、バカにしていましたが全然良いです。

タイムセールだったので、気まぐれで購入しましたが、

正直、去年買った家電の中で、私の中でベストバイな製品です。

導入していない人も、この機会に購入されてはいかがですか?

ウチには、今や、なくてはならない家電の一つです。

 

ロボット掃除機には興味ないにしても、掃除は毎日しましょうね~~

 

 

色んなグレード・タイプがあるけど、ウチは↑これです。

ラインナップの中で一番安いヤツです。

でも、これで必要十分な機能がありますよ~。

(毎日勝手に定時に出勤して、仕事が終わったら帰宅してますww。)