ソニーのカセットウォークマンが欲しい! | Mr.Gの気まぐれ投資コラム

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香港を拠点に活動する個人投資家であり、自称「投資戦略予報士」Mr.Gがお伝えする海外投資の生情報。
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バブル期に一世を風靡したソニーのカセットウォークマンが欲しいと思う今日この頃だったが、朝のニュース番組(めざましエイト)で最近はカセットウォークマンが若者の間でも人気再燃したりして1979年に発売された初代ウォークマン(TPS-L2)の中古価格が高騰しているというニュースがあって驚いた。

発売当時33,000円だったこの初代カセットWALKMANは、今では動かなくても3万円、動くものなら10万円以上というプレミアム価格が付いているそうだ。

 

80年代のオマージュに溢れたNetflxドラマ「ストレンジャーズシングズ」でもカセットデッキやWALKMANが登場する。

 

私が何故、バブル時代のソニーのカセットウォークマンを手に入れたいと思ったのかは、ソニーの出井元会長が今年6月に84歳で亡くなられたという報道を目にして、あの頃のソニーというブランドの輝きを思い出してあの頃のソニーの製品にもう一度触れてみたいと思ったからだ。

 

「1970年代最後の年。ウォークマンの登場は音楽との付き合いかたを大きく、そして永遠に変えてしまった。自分のいる場所がリスニングルームになる……。

その衝撃に続いて僕らが目撃したのは「カセットケースサイズ」、連続再生時間への挑戦、ソニーならではの魅力にあふれたメカ&デザインだった。輝きに満ちていたカセットテープ時代。」

 

しかし、いざ歴代のカセットウォークマンを調べ始めると、その機種の多さに改めて驚かされた。

1979年から2004年までの25年間にシリーズレベルで70種以上、バージョンを含めたモデル数では200種以上の機種が存在する。

 

その中で、ひとつ手に入れるとすればどのモデルが良いのだろう?

歴代ソニーWALMANのなかで、最高の一台はどれなのだろう?

当然新しいものほど、機能が改良され、デザインも洗練されてくるわけだが、WALKMANのアナログ技術はほぼほぼ80年代に頂点に達しており、サイズやデザインは好みもあるだろうが、今見ると後のモデルになるほど魅力を感じない。

そんなことを考えながら3ヶ月以上が過ぎた。

 

確かに初代のTPS-L2は価値的には鉄板だろうが、どうも自分の中ではしっくりとこない。

初代はさすがにデザインが無骨すぎてカッコよくないのだ。

 

1981年に発売されたWM-2(ウォークマン2)はなかなかいい。

たぶん私が当時最初にいいなぁと感じたモデルだ。

だが、当時の私には買えなかった。

 

 

それ以外だと、1982年発売のWM-DD(ウォークマンD.D.)が印象に残っている。

おそらくこのDDが、私の買うべきSONYカセットウォークマンの本命と思われる。

 

 

1983年には、カセットケースサイズで単3電池1本で5時間作動するWM-20が発売され、SONYが目指していたサイズ的な限界は到達点を迎える。

 

そして翌年1984年にはカセットケースサイズ2代目のWM-30を上市。

 

 

1985年に発売されたWM-101/F101/R202/F202では、ガム型充電式電池が初採用され、真のカセットケースサイズが実現した。
F101とF202は3バンドラジオチューナーを、R202とF202は録音機能をそれぞれ搭載するに至っているが、今思えば不要なものだ。
 
私の中では、このあたりでSONYのWALKMAN神話は終わっている気がするが、その後も20年近くWALKMANは進化を続けていく。
 
1984年にはすでにディスクマンというCDプレーヤーが発売されていたが、1990年には初代DATウォークマン(TCD-D3)が発売になり、1992年にはMDウォークマン、1997年にはCDウォークマンが発売されており、時代は90年辺りから徐々にデジタル音源化が進んでいった。
 
ちなみに私がWM-DDに次いで気になっているのは、初代から20年近く経つ1998年発売のWM-EX9だ。

キャッチフレーズは「ハイグレードウォークマン」。

新開発となる超薄型メカデッキを搭載することにより最薄部17.4㎜という驚異の薄型ボディを実現。

光の反射具合によって色が変化するマルチカラー塗装なども採用している。

連続再生時間は100時間(充電式ガム電池+アルカリ乾電池併用/消費電流32mAh)の大台を実現。

リモコンはEX7と同じELバックライト付液晶ジョグレバーリモコン。高い完成度を誇る集大成的モデルだ。

 

このEX9には、80年代で一世を風靡したかつてのカセットウォークマンのレトロな面影はないものの、まさに今までのウォークマン開発の技術の集大成と呼ぶに相応しい風格が備わっている。

85年のWM-101から98年のWM-EX9の間には14年の月日が流れていたのだが、1985年以降のモデルでこのEX9以外では残念ながらSONYの輝きが感じられない。

 

結局候補といては、①WM-DD ②WM-EX9 ③WM-20/30/101のいずれかでちゃんとメンテされていて動くものという感じになる。

 

いまさらカセットテープに何の意味があるのか?と言われればそれまでだが、あのアナログ感はなかなか捨てがたい。

 

そして、80年代にその華を咲かせたSONYの開発力とマーケティングは素晴らしかったし、今思っても世界一だったように思われる。