これからは現金とおさらばする覚悟が必要だ | Mr.Gの気まぐれ投資コラム

Mr.Gの気まぐれ投資コラム

50代グダグダちょい悪おやじMr.Gの趣味と海外投資に関するコラムです。
香港を拠点に活動する個人投資家であり、自称「投資戦略予報士」Mr.Gがお伝えする海外投資の生情報。
ねだるな勝ち取れ、さすれば与えられん!

 

現金の無い世界というのが最近は身近になってはきたが、現実に現金が無くなってしまう未来を想像すると、根がアナログ人間である私には寂しいものがある。

 

なんとなく感じるのだが、これから先は、現金を使わない(使えない)ことに日々努力して慣れていかなければなrない未来のような気がしている。

 

「キャッシュレス社会」の到来に順応する必要があると言ってしまうと陳腐だが、長年慣れ親しんできた現金というアナログな決済システムや、お金=目に見える現物としての現金というものの価値観を完全に捨ててしまうのは容易なことではない。

 

人間は目に見えて触れるものにしか価値を見いだせないという性質があるので、目に見えるものがなくなってしまうと、もともとの価値と同じ価値を見いだせる気がしない。

 

たぶん、お金というものの価値はキャッシュレス化と共に今まで現金に慣れ親しんできた我々が信仰してきたものとは違うものになって行くのだろう。

 

それでも、社会が変わっていくのであればそれに順応していかなければ生きてはいけない。

 

最近では、PayPayを使うことが多くなった。

4月5日にはネット銀行大手のジャパンネット銀行がPayPay銀行に社名変更されたが、ジャパネットたかたもいつのまにかPayPayたかたに変わってしまうのではないかと危惧している(笑)

 

現金をわざわざPayPayに入金して、PayPayで支払いが可能なものは極力PayPayで支払うことによってキャッシュバックが得られる。

 

おつりの小銭が貯まらないのがありがたいのと、支払うたびに出る「ペイペイ!」というサウンドが可愛いのが良いところだが、それ以外は特になんということはないし個人的にはキャッシュバックにはあまり興味が無い。

 

既に多くの店でPayPayは使えるようになってきてはいるが、もしPayPayでしか支払えない世の中になったと想像すればキャッシュレス社会がどういうものかは想像しやすい。

 

クレカや銀行口座をPayPayと連動させることは私的には情報のセキュリティー上あまり気が進まないので、セブンイレブンのATMで現金をチャージしている。

 

この行為は、現物の金(ゴールド)を持っていてもそれでは直接買い物ができないので、いちど現金化して銀行に入金する行為と似ている。

 

日本中ほぼどこでも何でもPayPayで支払えるようになれば、正直言って便利だとは思う。

 

PayPayにチャージして使うお金はバーチャルマネーであり、元々は現金だったものがスマホのアプリ上で電子通貨として使えるようになる。

 

それでも使えれば別に構わないといえば構わないが、このなんとも言えない“使用感のなさ”というのはなんなのだろう?

 

基本的には現金をチャージした時点ですでにお金が消費されている感じがする。

 

今後給与の支払いなども直接PayPayにチャージされたりするようになれば、更にお金を貰ったり使ったりする意識が薄れていくのだろう。

 

PayPayを1円=1PayPayというペッグ通貨にして、国がコロナ経済対策として100万PayPayを全国民に配布するとか、毎月20万PayPayを全国民にベーシックインカムとして給付するとか、そんなことが起こっても驚きはしないし、デジタル庁としては一気に国民のデジタル化が進んで良いのではないだろうか?

 

ちなみにPayPayのような電子通貨は、スマホのアプリが無ければチャージもできないし使えない。

つまりスマホが使えない人(高齢者など)は使えないということだ。

 

7年前の2014年に私が書いた記事が面白いのだが、その当時の日本でのスマホ普及率は50%くらいだったようだ。

当時はまだ、ガラケーや携帯による有料通話というものが無くなることは無いだろうという見方が強かったのが印象的だ。

日本のスマホ普及率について思うこと | Mr.Gの気まぐれ投資コラム (ameblo.jp)

現在は80%近くまで普及率は上がっており、このまま行けば数年内にはほぼ100%になるだろう。

 

2014年の時点で、香港ではスマホの普及率が既に100%近かったが、日本ではスマホの普及に10年くらい要したことになる。

 

うちの91歳の母親もドコモの「らくらくスマホ」を使っているが、電話を普通に取ることすらままならずスマホ決済のような高度なことは死ぬまでできないだろう。

 

通貨の電子化が100%近くなったら、現金は電子通貨にしなければ使えず、スマホのようなデバイスが使えなければ使えないので、現金を幾ら山のように積んでいても何の意味も無いということになる。

 

現金は現金が使える今のうちに使いまくっておいた方が良いのかもしれない。

 

1万円が渋沢栄一札に切り替わる2024年の4月が円という通貨の価値観が転換するXデーとなり、デジタル庁はそのXデーを目指して電子化をバシバシ推進していくのではないかと私は予想している。

 

今の日本円の価値があるうちに使うなり、USドルに換えるなり、金(ゴールド)やBTCに換えるなり何か手を打っておいた方が良いだろう。

クレカ払いでドル建ての海外保険をやるのも悪くない。

 

残された時間はあと3年しかない。

 

それまでに日本はPayPay国に変わっているかもしれないし、日本銀行もPayPay銀行になっているかもしれない。

 

最近の世の中は常に予想も付かない方向に変化していくものだし、それを受け入れる覚悟が必要なのだと痛感させられる。