「オフショア積立の王」RL360買うならどのIFA(代理店)? | Mr.Gの気まぐれ投資コラム

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香港を拠点に活動する個人投資家であり、自称「投資戦略予報士」Mr.Gがお伝えする海外投資の生情報。
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RL360のRSPやITAのEvolutionなど、オフショアの積立プランを購入するにはどのIFAが良いのか?

 

なかなか難しい問題だ・・・。

 

日本でオフショア投資商品の話を聞いて契約される方は、IFAの存在をちゃんと認識しておらず、自分がどこのIFAと仲介契約しているのかすら分らないというひとも多い。

 

どのIFAから買おうが、最終的には自分で決めることだが、IFA以外の人や会社を経由して買うのだけは止めておいた方がいいだろう。

 

特にRL360(ロイヤルロンドン)に関しては、紹介者経由での契約に業法上の問題があることが既に金融庁からも指摘されているので、契約の際には必ず海外のIFAに直接コンタクトし、自分とIFAとの間に紹介利権が発生しないIFAとの直接仲介契約であることを確認した上で契約してほしい。

 

業法上の問題(違法販売行為)はさておき、結局のところ契約についても事後のサポート業務に関しても正式なIFAしか責任を負うところがなく、正式なIFAは全て海外の主に香港の会社であり、日本国内には理論上存在しない。

 

投資商品の組成しているプロバイダーか、その正規代理店である海外のIFAのライセンス保有アドバイザー以外の人から聞いた商品の内容や運用などに関する情報は、一切信用すべきではないし、その情報の信憑性はどこの国の法律によっても担保されていない。


 

※まずは現在日本居住者が購入可能な商品のリストアップから。

 

私のブログでも取り上げられているオフショアの積立型投資商品だが、主なもので現在日本居住者が契約可能なブランドとしては以下のようなものがあり、誰かから勧められるとしたら以下のいずれかの商品であろうと思われる。

 

【2021年9月時点で日本居住者が契約可能なオフショア籍セービングプラン】

 

1)RL360(旧ロイヤルロンドン)マン島/RSP

2)ITA(インベスターズトラスト)ケイマン諸島(→プエルトリコ)/EVOLUTION/S&P500/MSCI

3)Sun Life Hong Kong(サンライフ香港)香港/Sun Architect(サンアーキテクト)

4)FTLife(エフティーライフ)旧ageas(アジアス)香港/Columbus(コロンバス) 

5)メティスグローバル(Metis Global)香港/Intelligence(インテリジェンス) 

6)CORNHILL(コーンヒル)ルクセンブルグ(スロバキア証券?)/CRIA(クリア)

7)PA(Premier Assurance Group)BVI(ケイマン→プエルトリコ?)/Provest(プロベスト)/Principal Protection(プリンシパルプロテクション)

8)DOMINION CAPITAL(ドミニオンキャピタル) Guernsey(ガンジー)/My Savings Strategy

9)Providence Life(プロビデンスライフ)モーリシャス共和国/Compass(コンパス)

 

最近ではドミニオンキャピタルというガンジー島のプロバイダーも積立商品(My Saving Strategy)を上市しており、名前をよく聞くようになったが、今のところ根っこの取り扱いIFAは香港のJAF(ジャンボアライアンス)とBrilliant Asia(ブリリアントアジア)の2社だけのようだ。

 

これ以外にも、Compssという積立商品を提供しているモーリシャス共和国のProvidence Lifeという会社もあるが、扱いは今のところタイのメイヤーのみと思われる。

 

日本居住者からの契約申し込みを受け入れているIFAの大半は香港のIFAだが、香港の金融ライセンスおよび業法下で取り扱いが可能なのはSunLife HK(サンライフ香港)とFTLife(エフティーライフ)の2社だけであり、RL360やITAのような香港で認可を取っていないオフショア商品に関しては、BVI(ブリティッシュ・バージン・アイランド)などに設立した別会社を代理店登録している為、証券上に表記されるintermediary(仲介業者)名は異なる場合があるので注意が必要だ。

 

【オフショア積立プラン(Offshore Savings Plan)の取り扱いIFA(代理店)一覧】

5年前(2016年の9月)にアップした情報から、既に活動のないと思われるIFAを除き、取り扱いブランドを併記したものを記録として以下に挙げておきたいと思う。

 

☆ADMINISTRATION SERVICES Asia(アドミニストレーション)
Admin Asia
 

たぶんこれがHPだと思うが、顧客向けのログインページしかなく実体不明。
CITY BRIDGE(シティーブリッジ)UKの関連会社のようだ。

積立とセットになるオプションのポートフォリオサービスを提供しているのは

カナダ系の運用会社CANA CODE(カナコード)と聞く。

CANA CODEのポートフォリオで選択されるのはCANA CODE FUNDというファンドオブファンズ一択。
サンライフ香港やFTLifeといった香港ローカル商品の扱いについては聞かない。

アムウェイなどMLM系のチャンネルが多い印象。

取扱商品:RL360/PA(プレミアトラスト)


 

☆AMG

https://www.amgwealth.com/pages/jp/index.php

 

取り扱い商品:Sun Life/FTLifeなど香港の認可商品

かつてはフレンズプロビデントの香港バージョンやStandard Life(現Heng An Standard Life)など取り扱っていたが、代替商品であるRL360やITAは香港のライセンス会社としては取り扱っていない。

 

アドバイザー (amgwealth-jp.com)

日本人のアドバザーが数名在籍している。

おそらく実質上、香港のIFAで日本人の運用スタッフが最も充実しているのはAMGではないかと思う。

☆Athena Best(アテナベスト)

https://www.athenabest.com/jp/home.html

 

取り扱い商品:Metis Gloval/RL360/Sun Life/FTLife
Metis Global(メティスグローバル)がオリジナルのホワイトレーベル商品なのでIFAとしては当然メティス押しと考えられる。

メティスグローバルを上市する前は割と評判が良かったIFAだが、最近はイントロ(紹介者)がメティスをごり押しするという話も多く聞く。

Athenaで選択されるポートフォリオはRL360でもメティスでも基本的にABFというAthena Best社のブローカーファンド一択であり、手数料の2重取りも嫌だが、そもそも運用が振るわないと最悪。


☆Brilliant Asia Asset Management(ブリリアントアジア)

鑄博亞洲資產管理|海外資産運用・香港の保険・オフショア投資のエキスパート (bibasset.com)

 

取り扱い商品:Sun Life/FTLife/ITA/Dominion Capital/PA(プレミアトラスト)

RL360の扱いはない。

新興のIFAだが、母体が中国市場に強いネットワークをもっているようだ。

日本語の対応もしている。

最近はDominion Capitalに力を入れている。

 

☆JAF(ジャンボアライアンス)

http://www.jafunds.com/index.php?lang=jp


取り扱い商品:Sun Life/FTLife/ITA/Dominion Capital/BMInsurance
RL360の扱いはない。

Sun Lifeの信託名義契約に関しては、今年2021年になって何らかの問題があったのか、一時取り扱いが停止されていたようだが、現在はJAFではなく別会社経由で契約が可能らしい。

フレンズプロビデント全盛期に最も日本人の顧客を持っていたと思われる日本市場に傾倒したIFA。

歴史的にMLM系のチャンネル多し。

ITAに関しては、未登録の幽霊イントロデュサーが多く、ITAのMLM撲滅運動から逃れるため、最近は縛りの弱いDominion Capital推しに転じていると思われる。

 

☆CANAAN Investment Management Ltd.(カナーン)

http://www.canaaniml.com/index.php?option=com_content&view=article&id=39&Itemid=62


取り扱い商品はHP上には記載がないが、Sun Life/FTLifeなど香港のローカル商品のみと思われる。

最近はあまり聞かない。


☆GRANDTAG FINANCIAL GROUP(グランターク)(グランタグ)(グランタッグ)

http://www.grandtag.com/ja

 

取り扱い商品:Sun Life/FTLife/ITA/RL360
ITA/RL360についてはGrandtag Overseas Ltd.(BVI)の扱い
唯一日本国内に直轄のサポートセンターがあり、契約後のサポートは充実している。

直接コンタクトすれば確実に契約を受けてもらえるIFA。

 

 

☆NOBLE APEX Advisors Ltd.(ノーブル・エイペックス)

http://www.nobleapex.com/catalog/index.php


取り扱い商品:Sun Life/FTLife/RL360

RL360に関してはELTIC Global Ltd.の扱い

方針としてITAは扱わない。

ポートフォリオサービスの成績が他社と比較して近年は良いと言われており、移管先としてよく勧められるIFA。

 

☆TENGARD(テンガード)

http://www.tengard.com/jp/
http://jp.tengard.com/


取り扱い商品:Sun Life/FTLife
元JAFの役員が独立して設立したIFA。

RL360もITAもなく、FTLifeのRegent Premier2推し。
新興であることもあって営業的なIFAであるという印象が強い。

良くも悪くも香港人らしい打算的な経営スタイル。

 

☆HARRIS FRASER(ハリスフレイザー)
http://www.harris-fraser.com/ja


取り扱い商品:RL360/ITA

香港のIFAにも関わらず何故か香港未登録の上記商品が中心。

数年前にMason Group Holdings Limited(0273.HK)という香港上場会社にグループ全体が売却されており、本来の香港IAライセンスを持ったハリスフレーザー下での日本人向けなどグレーなクロスボーダー取引に関しては制限があると思われる。

 

RL360やITAに関しては非香港法人(オフショア法人?)Harrison (Asia) Limitedが仲介母体となっており、ハリスフレーザーグループとの資本関係は不明。

Harrison Global Services Limited(ハリソン)、HKIA登録のHarrison Wealth Management Limitedという謎の会社も存在するがこれらもHarris Fraser及び親会社のMasonとの資本関係については不明。 
最近は日本市場でのRL360の売り上げを伸ばしているようだが、上記のAdministration Asiaと並び、RL360に関してはMLM系の紹介者が多く、販売方法については問題があると思われる。

 

2023年最新情報によれば、ポートフォリオマネージャーを始め主要なIFAビジネス関連スタッフがBS Wealth Management Ltd.(BSウェルス)というIFAに移籍しているらしい。

 

 

※以上、全て香港の有資格IFA


 

※以下はそれ以外の国の代理店

 


☆AMICI(アミチ)(シンガポール)

http://www.amicifinancial.com/

http://amici-cornhill.com/

代表はマーク・ブルーム。

元々は日本にも事務所があり、日本在住の外国人向けにオフショアの商品を紹介していたが、フレンズプロビデントを巡る一連のゴタゴタで金融庁に目を付けられシンガポールに拠点を移して今に至る。

現存する紹介パートナー組織とスカイプレミアムの繋がりが気になっていたが、とうとうスカイプレミアムに金融庁のメスが入ってしまった。

SKY PREMIUM INTERNATIONAL PTE. LTD.(スカイプレミアムインターナショナル社)及びその役員1名による金融商品取引法違反行為に係る裁判所への禁止及び停止命令発出の申立てについて (fsa.go.jp)

CORNHILLの取り扱いは今のところAMICIのみ。


取り扱い商品:RL360/PA(プレミアトラスト)/CORNHILL(コーンヒル)

スカイプレミアム(ライオンプレミアム)は破綻の道しかないと思われるが、それに付随して抱き合わせで積立を契約していた顧客の大量解約が発生する可能性が大きい。

アミチ社としてはとんだとばっちりだが、今後RL360の仲介IFAとしては選択肢から外さざるを得ない。

 

☆Henry Investment Services Pte., Ltd. (HIS)(ヘンリー)(シンガポール) 

シンガポールでの法人設立・財産管理・投資・節税・進出・移住は実績多数のヘンリーへ | Henry(ヘンリー) (henry-is.com)

取り扱い商品:ITA

日本で最もITAを販売しているのは、IFA単位ではJAFのようだが、チャンネル単位(イントロデューサー単位)ではヘンリー下のイントロデューサーがトップらしい。

 

☆Meyer Intenational Ltd.(メイヤー)(タイ)

Meyer Asset Management Ltd (BVI).

http://www.meyerjapan.com/

代表はリチャード・ケイン

取り扱い商品:RL360/Providence Life
 

メイヤーも上記アミチと同様に、かつては日本で投資助言代理の会社を持っていたが、フレンズプロビデント騒動でタイに移転。

最近日本側の紹介会社が金融庁の規制対象となった。

株式会社ウェルスデザイン及びその役員1名による金融商品取引法違反行為に係る裁判所への禁止及び停止命令発出の申立てについて:証券取引等監視委員会 (fsa.go.jp)

 

メイヤーは日本市場におけるオフショア金融商品の仲介会社としては老舗だが、これだけ露骨に金融庁にマークされると今後の商売はやりにくそう。