Standard LifeはHeng An Standard Life (Asia) Ltdに | Mr.Gの気まぐれ投資コラム

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香港を拠点に活動する個人投資家であり、自称「投資戦略予報士」Mr.Gがお伝えする海外投資の生情報。
ねだるな勝ち取れ、さすれば与えられん!

 

香港のStandard Life (Asia) Limitedは今年6月に、UKのStandrd Life Aberdeen Plcの100%子会社であるStandard Life Overseas Holdings Limitedから中国のHeng An Standard Life Insurance Company Limited (HASL)に売却され、それに伴いHeng An Standard Life (Asia) Limited(恒安標準人壽)に名称変更され、ブランドロゴも以下のものから上記のものに変更になった。

 

売却先であるHeng An StandardLife Insurance Company Limited(HASL)はUKのStandard Life Aberdeen Plcと中国のTianjin TEDA International Holding (Group) Conpany Limitedが50%ずつ所有する企業であり、依然としてUKのStandard Lifeグループ傘下にある会社といえるが、直上の所有は中国企業ということになった。

 

個人的には以前のブルーのイメージが強く残っており割と好きだったので、新しいデザインにはやや違和感を感じる。

なんだか香港の某IFAのロゴカラーと似ていなくもない。

 

スタンダード・ライフ(Standard Life)のルーツは、1825年に設立されたThe Life Insurance Company of Scotlandに溯り、同社は1932年にStandard life Assurance Companyと改称し、1847年にはインド・中国・ウルグアイに代理店を開設、1910年には企業年金の運用を開始している200年近い歴史を持つ会社である。

 

現在のスタンダード・ライフ・アバディーン(Standatd Life Aberdeen Plc)は、3年前の2017年8月、エディンバラを本拠とする生命保険会社のスタンダード・ライフ(Standard life plc)と、アバディーン(Aberdeen)を本拠とする資産運用会社のアバディーン・アセット・マネジメント(Aberdeen Asset Management plc)の合併により設立されたものである。

 

Standard Life HK(スタンダードライフ香港)の提供していた商品では、HarvestシリーズのHarvest 101やHarvest Elite、Harvest Supreme、Harvest Wealthなどが有名だったが、香港でのILAS商品規制を受けて2014年にすべての商品の販売は打ち切りとなっていて、その後日本居住者が購入可能な商品が無かった為、かつてはフレンズプロビデントとしのぎを削って一世を風靡したスタンダードライフのブランドは、日本では忘れられつつある。

 

また、あまり知られていないが、もともと「スタンダードライフ・インベストメンツ・ジャパン株式会社」という日本法人が存在し、2017年12月に本国法人の合併を受けて旧スタンダードライフ日本法人の「スタンダード・ライフ・インベストメンツ・ジャパン株式会社」(2015年1月設立)と、旧アバディーン・アセット・マネジメント日本法人の「アバディーン投信投資顧問株式会社」(2009年7月設立)の合併により資産運用に特化した日本法人「アバディーン・スタンダード・インベストメンツ株式会社」が設立されている。

 

一応歴史の記録として残しておきたい。