さらば、スタンダードライフ(香港) | Mr.Gの気まぐれ投資コラム

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50代グダグダちょい悪おやじMr.Gの趣味と海外投資に関するコラムです。
香港を拠点に活動する個人投資家であり、自称「投資戦略予報士」Mr.Gがお伝えする海外投資の生情報。
ねだるな勝ち取れ、さすれば与えられん!

本日、10月1日をもってスタンダードライフ香港が販売していた、積立型投資商品ハーベストシリーズの新規申し込みはできなくなった。


香港ではILAS(Investment Linked Assurance Scheme)と呼ばれる、複数のファンドをリストから選択して長期に渡り積立を行っていくファンドラップ型の投資商品でスタンダードライフ香港がローカルで認可を取って販売していた商品には、ハーベスト101、ハーベストELITE、ハーベストシュープリーム、ハーベストウェルスがあった(ハーベスト101は今年の5月にハーベストELITEにランニングチェンジしたばかり)が、それら全てが本日以降居住地に関わらず申し込み受付停止、既存のクライアントが保有する証券に関しては、増額の受付が年内いっぱいということになった。


勘違いして貰っては困るのは、この措置は日本居住者のみを対象にしたものでは無く、全てのクライアントに対してであるということだ。


背景には、以前にお話しした「香港のILAS手数料規制」があると思われ、来年以降は、その規制に対応した新しい手数料構造をもった新しい商品が上市される模様。


その新商品が香港において認可の途上にあるため、現行商品の打ち切りとなったようだ。


新商品は、まだ確定とは言えないが、日本居住者が今まで通り香港現地で契約することで購入が可能と想像される。


しかしながら、香港におけるILAS手数料規制に関わる商品であることを考えると、IFAに対して支払われる仲介手数料が長期に渡り分割されることは避けようがなく、その条件で今までのようにスタンダードライフの商品を日本人に強く勧めるIFAやそこに帰属する紹介者は居なくなるのではないかと思う。


現在契約中の既存顧客に対して、年内の増額を勧めるIFAも居るようだが、余程の資金的余裕がある場合を除いては、止めておいた方が賢明だろう。


スタンダードライフをメインで販売していた香港のローカルIFAは、場合によっては廃業を余儀なくされる怖れもあるので、長期的サポートが受けられる保証も今のところは無い。


ロイヤルロンドン(RL360)やITA(インベスターズトラスト)の扱いもあるIFAであれば安心かもしれない。


香港籍の積立プランでは信頼性において揺るぎないトップブランドのスタンダードライフであったが、日本人の市場に関して今後の普及は絶望的と思われる。


今現在スタンダードライフのハーベストシリーズを保有している方は、既存の証券に関しては何の変更も問題もありませんのでご心配なく。


減額や停止をしている人が、来年以降も元の契約金額まで積立額を戻すことは可能。


元々の契約金額以上に増額することは来年以降できなくなりますが、その後減額する可能性があれば絶対に増額は勧めない。


イニシャル期間終了後に増額をしても、増額分に新たなイニシャル期間が設定されるので、手数料的には何の得もない。


チューリッヒ、アビバ、フレンズ、ハンサードと日本居住者の受け入れをストップし、香港の雄であるスタンダードライフも商品打ち切り、アジアス、サンライフも来年以降誰も勧めなくなるとすると、ファンドラップ型のオフショア積立プランで残された選択肢はロイヤルロンドン(RL360)かITA(インベスターズトラスト)しか

ないということか?