割と衝撃的な情報が入ってきた。
三菱UFJニコスカードでオフショアの積立支払いができなくなるという話しは2017年の12月にあり、その後今に至るまで結局支払いはできているようだが、今度は三井住友カードから同様の、そして積立投資や海外保険(オフショア)という具体的な記載まである利用停止対象となる取引に関する通知が来ているようだ。
以下HP上にも明確な記載がある。
https://www.smbc-card.com/mem/cardinfo/cardinfo4010328.jsp
クレジットカードによるご利用停止対象となるお取引
- 海外加盟店における、外国為替取引(FX)・バイナリーオプションなどのデリバティブ取引、株式・債権・外貨の購入、投資信託、積立投資・海外生命保険(オフショア)などの金融商品の決済にかかる取引
- 上記取引において、クレジットカードを利用し継続して月々のお支払いをされている場合は、お支払い方法の変更が必要となります。ご変更のお手続きにつきましては、お客さまご自身で行っていただく必要がございますので、あらかじめご了承ください。
以上の情報からすると、雰囲気的には三井住友カードでフレンズプロビデントやRL360、インベスターズトラストなどオフショアの積立投資、もしくはサンライフなど香港の生命保険の支払いを行っている人の引き落としが間もなくできなくなることが予想される。
ただ、三菱UFJニコスカードに関しても、具体的にオフショアの積立や生命保険といった具体的な表記がなかったものの、今のところ支払いができているという現実もあるので、三井住友カードに関しても暫く様子を見てみないと実際にどうなるのかは分からない。
この状況下では、オフショアの積立投資商品や保険への支払いに、三菱UFJニコスと三井住友カードが発行元のクレジットカードを使用するのはなるべく避けたいところだ。
特に三菱UFJニコスであればMUFGカード、三井住友カードであれば、ズバリ三井住友VISA
カードが危うい感じがする。
これはクレジットカード決済に関する業法の問題と言うよりは、銀行のコンプラ上の問題に起因するカード発行会社毎の規約変更という雰囲気なので、だとすると、銀行系カードで三井住友カードが真っ先にこのような対応に出たことは、昨年のFATF審査の影響など考えると理解できなくもない。
三菱UFJニコスは、信販系カードのカテゴリーの中で唯一大手銀行の資本が絡んでいるカード発行会なので、比較的早く利用停止通知が出たものの、実際には使えなくなったという例を聞いたことはない。
あえて、いまオフショア金融商品のプレミアム支払いをMUFGカードや三井住友VISAカードでしているひとがバックアップとしてどの発行会社のクレジットカードを用意しておくべきか?というのは難しい問題だが、敢えていうならば、銀行系カードを信販系カード以外のVISAかMASTERということになるだろう。
今のところ航空系カードのJALカードやANAカードは問題が無いようだ。