2016年を振り返って | Mr.Gの気まぐれ投資コラム

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50代グダグダちょい悪おやじMr.Gの趣味と海外投資に関するコラムです。
香港を拠点に活動する個人投資家であり、自称「投資戦略予報士」Mr.Gがお伝えする海外投資の生情報。
ねだるな勝ち取れ、さすれば与えられん!

2016年もいよいよあと2日で終わる。

 

年初から、中国経済がクラッシュする可能性と、それに伴うRMB(人民元)のUSDに対する大幅な切り下げが行われるのではないかという懸念に苛まれ、日本ではマイナス金利の導入。

ギリシャショック以降まだ落ち着きを見せていなかったEU市場で、僅差での国民投票の結果、UKのEU離脱(BREXIT)という衝撃が走ったのが6月。

その後は、米国の大統領選挙において、大方の予想に反してドナルドトランプが当選。

年初から、年末まで波乱の年だったと言える。

 

年初1ドル=120円でスタートしたものの、円安は予想に反して進まず、むしろ後半までほぼ円高で終えた。

トランプ当選以降、急速に進んだ円安により、日経平均はもうちょっとで2万円までぶり返したが、この状況がそう長く続くとは思えない。

今のうちに日本の株を手仕舞いし、来年円高に振れるタイミングがあればドル転して海外移転が良いのではないかと個人的には思うが、手仕舞いする株を持っていないので残念だ。

 

フレンズプロビデントやRL360(ロイヤルロンドン)での積立ファンド運用に関しては、あまり期待はしていなかったが、保守的な運用ながら持ち分は10~15%くらい年初よりプラスになった。原油価格の持ち直しが一番の押し上げ要素となったように思う。

オフショアファンドの積み立てやランドバンキングの出口に関してはまだ5年から10年先といった感がある。

オフショア積み立てプランの中で日本居住者に残されたメジャーな選択肢であるRL360(ロイヤルロンドン)もITA(インベスターズトラスト)も今年は日本人市場開拓があまり進まなかったようだ。

売れないことが原因だと思われるが、フレンズプロビデント末期のような、いやな匂いが多少し始めている。

日本居住者に残された貴重な選択肢を維持するため、購入する人も販売する人もモラルのある対応と情報の取り扱いを心掛けてほしいものだ。

 

金(ゴールド)に関しては、これだけドルが強いと、しばらく売りのチャンスは来なさそうだが、1オンス=1100ドル台前半の価格は、在庫を持っていない人なら買っておいてもいいかなという気がする。

中国のRMB(人民元)はまだ切り下げ方向にあり、不安定感は否めない。

定期預金の金利も3%を割ってくるとあまり魅力を感じないので、中国で人民元を使用するあてのない人が中国国内の銀行に人民元を眠らせておくことはあまりお勧めできない。

 

今年自分自身は、AEEXやICGLといった今まで手を出したことのない相当山っ気のある株式投資に手を出したが、年齢的にそういったものにチャレンジできる最終コーナーに差し掛かった感はある。

今回は情報源の性質上、その実現可能性の高さを信用せざるを得ないが、別のルートから同じような話があってもまず乗ることはないだろう。

長い人生の中では、勝負を張らなければならない時があるというの実感した年でもある。

 

また、投資には関係がないかもしれないが、ICGLという中国企業が天然タキソール(パクリタキセル)を原料とした「がん治療薬」の生産に関わることになるというのは予期できなかったことでもあり、叔母や父をがんで亡くしており、今現在もがんと闘う友人たちが身近にいる自分にとって、何か運命的なものを示唆しているかのようにも思える。

 

自分にとって、自分の周りにいてくれる人たちは多かれ少なかれ大切な人たちには違いないが、本当に信頼でき、大切な人がいったい誰なのかを考えさせられる年でもあった。

 

神ですらすべての人に対して平等でないように、ひともすべての自分以外のひとに対して平等であることは難しい。

 

生きているうちに学ばなければならないことには終わりがないと改めて感じざるを得ない。

 

来る2017年の酉年が、皆さんにとって飛躍の年になることを願って今年は筆をおきたいと思う。

 

どうぞ良い年をお迎えください。

(G)