最近面白いことが無く、退屈しのぎに柳田理科雄さんの『空想科学読本6.5』を読み返していたところ、「キカイダー01」に登場する今や長淵剛さまの奥方であるJACの志穂美悦子さんが18歳の時に演じていた「ビジンダー・マリ」というキャラクターを思い出して笑い転げるとともに萌えてしまった・・・。
そもそも、「ビジンダー」というダイレクトなネーミングはインパクトがある。
「ボインダー」というこれまた問題なネーミングのロボットがあるが、ボインダーは「勇者ライディーン」に出てきたギャグ系のロボットで、「ビジンダー」とは全く異なる。
また、「マジンガ-Z」に登場するおっぱいミサイルを発射するロボットは「アフロダイA」でボインダーではない。
さすがに美人がビジンダーというあだ名でいじめられた話は聞いたことが無いが、成長の速いボインの女の子がボインダーというあだ名で呼ばれて傷ついたという話は聞く。
悪気はないのだろうが、なんとなく悲しい弊害だ。
ビジンダー・マリの凄いところは、当時18歳だった志穂美悦子さんのはちきれんばかりのチャーミングさや、パンチラ御免のミニスカ姿によるアクションシーンに留まらず、その設定のエロさにある。
そもそもビジンダー・マリは、世界大犯罪組織「シャドウ」が作った人造人間であり、「キカイダー01は、女性や子供に弱い」という弱点を見抜き巧妙に作られた敵の女性型ロボットだ。
ビジンダーマリの内部にはなんと小型の水爆が仕掛けられており、胸の第三ボタンを外すとその爆弾が「ドッカーン!」と爆発する細工が施されている。
さらに、ビジンダー・マリには「激痛回路」なるものが組み込まれており、シャドウの遠隔操作で激痛に苦しませることが可能なのだ!
シャドウがその激痛回路を作動し、ビジンダー・マリが激痛に身を悶えて「苦しい、胸をゆるめて!」と優しいジローに懇願するが、思惑通りキカイダーが第三ボタンをはずしたなら・・・「ドッカーン!」なのだ。
多くの視聴者もきっと、「爆発してもいいからボタンを外せ!」と願っていたはずだがそうはいかない。
こういったエロ描写は、当時(1973年)では、「まあ、ロボットだからいい」というのが常識だったようだ。
なんだかんだ言って良い時代でいした。