フレンズプロビデントの代理店を選ぶ方法 | Mr.Gの気まぐれ投資コラム

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フレンズプロビデント、ハンサード、ロイヤルロンドン(RL360)、スタンダードライフ、アジアス、サンライフ、インベスターズトラストなどオフショア籍のプロバイダーが提供する投資商品を購入するにあたって、代理店(IFA)を選ぶ方法とは?






上記のような、マン島、ケイマン島、香港などオフショア籍の投資商品を購入するには、基本的に代理店もしくはIFAと呼ばれる正式な仲介会社が1社関与する習わしなので、どこか正規の代理店を見つける必要があります。





代理店を通さずに直接購入できるというのは、基本的に無いと考えてください。





上記のプロバイダーの中で、唯一ケイマン籍のインベスターズトラストに関しては、オンラインで直接申し込みが可能なプラットフォームが存在します。





それでも、もし手厚いサポートを細々と受けたいというのであれば、インベスターズトラストに関しても代理店に頼んだ方が良いでしょう。





いずれにしてもあなたの支払う手数料に変わりはありません。





日本語では仲介代理店という言い方になると思いますが、英語ではINVESTEMENT BROKER(投資ブローカー)という表現が一般的です。





エージェント(Agent)という言い方は、特定のプロバイダー専属の仲介業者を指します。





たとえば、マニュライフのエージェントといえば、マニュライフ専属で、マニュライフしか売っていません。





エージェントは、プロバイダーの看板を背負って、あたかも社員のように営業活動をしていますが、販売契約社員であり、プロバイダー本体の社員とは異なります。





投資ブローカー会社は、一般的に複数のプロバイダーと仲介契約を結んでおり、クライアントのニーズに合わせて適切な商品を複数の選択肢から提供するという業態から、IFA(Independent Financial Advisor)と呼ばれることもあります。





ちなみに、日本国内の会社や個人が、このレベルでオフショアのプロバイダーと直接仲介契約を結んでいるケースは基本的にあり得ません。





これは、日本の業法上の問題です。





日本国内て未登録のオフショア投資商品を正式に仲介する契約が、オフショアのプロバイダーと日本国内の企業との間で直接成立していたら、それは日本国の金融商品取引法に触れることの証明となってしまうからです。





オフショアのものを買いたければ、オフショアの代理店を探すのが妥当です。





アジアに於いて、物理的に訪問できる可能性や便宜を考えると、シンガポールか香港の代理店を探すというのが最も近道と言えるでしょう。





マレーシアのラブワン法人、セーシェル、ベリーズ、サモア、BVI(バージン諸島)、ケイマンなどに登記された代理店も存在しますが、そういった地域の代理店は、実体性の無いペーパーカンパニーですから、その場合オペレーションの実態がどこにあるのかを確認したりしなければならないので面倒です。





私の場合、10年以上前の話になりますが、香港が最も便利であると判断したので、香港にヤマを張って調べました。





結論から言えば、シンガポールの業法は同じタックスヘイブンでも香港よりも厳しく、手に入る商品の種類や、最低投資額など制限の少なさや、銀行を含む一般的な金融機関の対応の柔軟性などから、香港がアジアで最もオフショアの投資商品を入手する場所としては有効な拠点であるという事がわかりました。





しかし、オフショアの投資商品の全てが香港で認可されている訳ではないので、香港国内で香港居住者に対して販売できるものは、香港の業法上ある程度限られています。





香港非居住者が、香港では認可されていない商品を、香港の代理店を経由して香港以外の国で契約をするというケースもあるという事です。





フレンズプロビデントの場合でも、香港バージョンとインターナショナルバージョンが存在しましたが、マン島籍のハンサードやロイヤルロンドン(RL360)、ケイマン籍のインベスターズトラストなどは、香港で認可を受けていないインターナショナル商品です。





一方、香港籍のスタンダードライフやアジアス、サンライフなどは香港認可商品で、香港現地でしか契約はできません。





同様の業法的縛りは、シンガポールに於いても、より厳しいレベルで適用されています。





「香港居住者でない」日本人の場合、現状は香港に行くことによって香港現地で香港認可商品を購入することも可能ですし、香港の代理店を経由してインターナショナルの商品を香港以外の国で契約することも可能な訳ですが、それぞれ香港の業法上の観点からはグレーな位置づけと言えます。





日本の業法上の観点から見ると、海外の投資商品を日本居住者が自分の意志で購入することに関しては、投資家サイドに違法性はありませんが、日本国内で販売や仲介を行うものが居れば、そちら側に違法性があると言えます。





ハンサード以外が提供するホールライフ型と呼ばれる保険部分が1%付いた商品が、保険業法に抵触するという議論がありますが、今のところ明確にそれらを日本国の法律に於いて保険であると定義づけできる基準が存在しないので無視しても良いと思います。





どちらかと言えば販売サイドの違法性の方が問題の度合いは大きいと考えられます。





さて、代理店の選択ですが、





仮に香港の代理店に焦点を絞ったところで、香港には小さいものを含めると数百社の代理店が存在しますので、そこから優良な代理店を見つけ出すと言っても容易ではありません。





しかし、私の経験上、数百社ある香港の代理店のなかでそこそこの規模がありながら、日本人に対する組織的なサポートを展開している会社は数社しかありません。





香港では、規模の大きい代理店ほどローカルの香港人向けビジネスの割合が多いので、比率的に僅かしかおらず手間のかかる日本人をまともに相手できる会社は多くありません。





一見代理店の立場に見えて、実は複数の代理店と提携をしている日本人向けのサービス会社というのも存在します。


紛らわしいので、ここではそういった中間のサービス会社は除外したいと思います。





代理店=INVESTMENT BROKER=IFA(Independet Financial Advisor)という定義での選択を考えてみましょう。





既にフレンズプロビデントやハンサードなどの契約をしているひとの中でも、自分の証券を担当している代理店がどこなのかご存じない方も多く見受けられ驚きます。





どちらの代理店経由ですか?という質問に対し、「だれだれさんにお世話になっています。」とか、「日本の何とかという会社です・・・。」というような不明瞭な話を聞くことが多いように思われます。





契約上の仲介会社は、Intermediaryという表記でValuation Report上に記載されているはずなので良く確認してください。





その契約上のIntermediaryたる代理店なりIFAですが、購入におけるゴールは、自分にとって信頼できる、自分の買いたいものを売っている代理店を香港で見つけるというものになります。





もちろん、既にやっているひとの意見を参考にするのも悪くありませんが、中間の人間の意見にはバラツキもありますので、自分で直接その代理店に問い合わせをして、そこの人間と話をしてみるのがいちばんでしょう。





代理店(IFA)の基本業務は、契約前と契約後の業務に分けることができますが、特に重要な判断要素は契約後の業務に対する、その代理店の現状の体制と方針と言えるでしょう。





【契約前業務】





1)クライアントのニーズ分析





2)ニーズ分析に基づく提案





3)商品や契約に関する説明





4)契約書の作成と手続き





5)証券発行までのフォローアップ








【契約後の業務】





1)積立の支払い状況管理と、未払いのフォローアップ





2)商品や契約についての日常的な相談業務





3)住所変更やカードの更新など日常的な事務手続き





4)ポートフォリオサービスなどファンドのスイッチングによる運用管理





5)支払いの減額、停止、一部引き出しなどの事務手続き





6)解約や受取りなどの事務手続き





上記のような煩雑な業務を、契約が継続している限りは担当の代理店が延々とこなす義務を負っています。





日本人のクライアントに対しては、日本語でサポートが提供できなければならないので、クライアントの数が多ければそれに対応できる十分なマンパワーを確保していなければ成り立ちません。





おそらく、1人の担当者が対応可能な顧客数は100人程度だと考えられますので、1000人の既存顧客にきちんと対応するためには、日本語を話す専任の担当者が10人は必要です。





ひとりの人間が、永久に自分を担当してくれるわけはありませんから、相応の人数が組織的にサービスを提供する体制でなければなりません。





基本的に、上記の定義における代理店なりIFAは、ポートフォリオサービス以外の事務的なサポートに関しては、仲介時に発生する仲介手数料と僅かばかりの継続手数料によってその経費を賄わなければなりません。





契約後何十年にも渡る長期的なサービスに、相応の経費を払ってでも責任を持って対応しなければならないのは、最初に契約を仲介した上記の定義における代理店です。





それゆえに、最初の契約代理店の見極めは非常に重要と言わざるを得ません。





最近は、無責任に代理店の移管を勧める第三者や匿名のサイトなどが存在しますが、移管をする場合にもそのことを十分理解したうえで慎重に検討をすべきです。






その場合は、代理店の選択とはまた次元の異なる判断になりますが、そのサービス会社の信頼性というものを別途評価する必要があります。