今年の最後に、大切なメッセージを残しておきたいと思います。
投資、資産運用、資産保全という観点で、オフショアの保険プロバイダーが提供している積立型の年金プラン(セービングプラン)というのはとても有用で強力なツールであることは疑いようがありません。
しかし、近頃よく見かける「月々5万円の積み立てで1億円の資産形成が可能」というようなキャッチコピーは、やや過剰な宣伝であるという印象を受けます。
税金の支払いなど無視して、単純に5万円の積み立てを(手数料引き後)平均利回り年10%、30年複利で計算すれば理論上可能な数字ですが、とても現実的とは言えません。
30年平均の年あたり利回りが、仮に表面上10%だとしても、プロバイダーの手数料とIFAのポートフォリオサービス手数料引き後の実質利回りはせいぜい8%くらいまでと考えるべきでしょう。
その場合は、30年で元本の1800万円が7300万円、25年で1500万円が4700万円です。
確定利益に対して20%の税金を今の税法に従って支払ったとすれば、7300万円も実質手取りは6200万円、4700万円も4060万円になります。
それでも、30年近い年月を費やして、年金としてなんとか役に立つレベルの資金を作れるとすれば、手数料引き後で実質8%もの平均利回りが実現できる可能性のある商品に依存するしかありません。
もう一つ大事なことは、円建てで考えないことです。
円ベースでそれだけの金額が仮に蓄えられても、30年後の為替がどうなっているかわからないからです。
このブログをお読みの方の中には、既にフレンズプロビデントやロイヤルロンドン360°、スタンダードライフやアジアスなど主要なオフショア積み立て型年金プランを既にやっておられる方と、まだやっていないがこれからやろうと検討しておられる方がおられることと思います。
これからやってくる時代は、おそらく今までのように、今までの生き方で同じように暮らせる収入が日本国内で維持できる世の中では無くなるかもしれません。
もし不安になっても、既にやっておられる方は決して解約せずに根気よく続けてください。
収入が少なくなったり、円安が強まったりして生活が苦しくなっても、できれば減額や停止もしないほうが良いでしょう。
それがあなたにとって、最後の生き残りの砦となる可能性が高いからです。
どんな状況になろうとも、あなたが稼いで食っていかなければならない状況は変わらないし、将来の蓄えが外貨建てで今まで以上に必要になることは避けられないはずです。
その最後の砦をあきらめるということは、あなたがあなたの人生をあきらめることに等しいかもしれません。
特に、日本居住者では購入することができなくなったフレンズプロビデントに関しては、決して証券を手放さないことです。
一度手放せば、二度とその証券を手にすることができないということを覚えておいてください。
まだやっていないが、検討しておられる方は、是非早いうちに始められることをお勧めします。
その場合、注意しなければならないことは、誰から話を聞いてどこのIFAを経由してどの会社(プロバイダー)の商品を購入するかです。
「積み立てなどもう古い」というような人の意見に耳を傾けてはいけません。
歴史のある商品だからこそ信頼できるのです。
そして、積み立てなくして、それ以外のツールで成功を収めることのできる可能性は極めて低いと考えるべきです。
「海外の不動産」というアイテムが、人気の投資案件になってきていますが、これも流動性の無いものですから、基本上級者向けのアイテムであると心に留めておいてください。
メディア上で安易な宣伝や美辞麗句を並べ立てるような偽善者の意見に影響を受けたり信用してもなりません。
あなたが買うべきものと売られるものは、投資の世界ではまず一致しません。
ネット上ではステマ(ステルス・マーケティング)の嵐が吹き荒れています。
いいことも悪いことも、誰が言っている何が本当で何が嘘なのか?誰にもわかりません。
「じゃあいったい誰を頼ればいいのか?」
あなたに運と徳があれば、きっとそういう人に巡り合うことができるでしょう。
今こそあなたの心のフォースが試されるときです。
May the Force be with you !