香港に家族で来られるクライアントの方も少なくありません。
特に、お子さんを連れてこられて、そのお子さんに生命保険を買ってあげる・・・という目的の方がおられることも事実ですが、単に家族旅行として来るついでにHSBCの口座開設をしようといった方も見受けられます。
今回来られたご家族は、どちらかと言えば観光目的。
今回のお子さんは、13歳の男の子と12歳の御嬢さん。
なんと、その子たちにとって香港が生涯初めての海外旅行となったようです。
普通だと、グアムとかハワイが多いのかなぁ。
子供たちにとって、海外旅行の初体験が、親のHSBC口座開設やフレンズプロビデント訪問とは・・・。
しかも、到着していきなり晩御飯がジョーダンの屋台で巨大シャコとご対面。
御嬢さんはたかってくる蠅が気になってしょうがない様子。
HSBCやフレンズプロビデントの見学もちょっと退屈そうでかわいそうでした。
しかし、しかし、しかし!なんと、暇つぶしに13歳の男の子が読んでいた本が、「世界のGUNバイブル」というムック本であることをGは見逃しませんでした!
G:「おおお、君は銃が好きなのか?」
少年:「そうですよ。」
さらっと言うではないか。
Gにとって、銃が好きな少年との初めての出会いでした。
少年が持っていた笠倉出版社の [図解] 「世界のGUNバイブル」は私の事務所にも全く同じものがあります。
定価580円の本ですが、ブックオフで105円で買いました。
値段の割に、この本は銃のことを勉強するにはとても良い本です。
銃器のカテゴリー別解説、銃の基本構造や、部品の名称、銃砲用語、弾薬の種類や構造、弾道、照準のしくみなど、まさに「バイブル」と呼ぶにふさわしい内容の豊富さです。
こんなののもあります。
床井雅美さんの軍用銃関係の大御所。
さらにマニアックな内容です。
そして、こんなのもあります。
内容は薄いですが、萌え萌えの絵が魅力です。
かくしてGと少年はしばし銃話に花を咲かせることとなったのですが、ご両親ははっきり言って呆れておられました・・・。
子供が、銃マニアであるということは、親にとって心象穏やかでないことはわかります。
Gは小学6年生の時から銃マニアですが、うちの親は、「どうしてそんな人殺しの道具なんか好きなんだろうね・・・」といつも悲しそうでした。
その少年が銃好きである理由を、ご両親は理解できない様子でしたが、そんなことはどうでもいいと思うのです。
銃のことを真剣に学んでいる少年が、そこから得られることは沢山あります。
まず、銃のことを理解するためには、機械の仕組みや物理学について理解できる頭脳が必要です。
機能美というインダストリアルデザインの感覚も同時に磨かれることでしょう。
そして、英語の用語がいっぱい出てくるので、英語に興味を持たざるを得ません。
しかも、実際に撃つためには、外国(多分アメリカ)に行かなければなりません。
銃の歴史を辿ったり、その武器としての銃の存在意義を知ろうとするとき、同時に戦争の歴史を学び、なぜ人は殺し合う必要があるのかを考えざるを得ないでしょう。
そしてきっと武器が人間を殺すのではないことを理解するに違いありません。
少年よ、頑張ってこれからも銃のことをしっかり学びたまえ。
Gは陰ながら応援しているよ。