歴史に残るような激しい戦いの男子シングルフリーを終えて、いよいよ女子シングルフリーの演技となりました。
男子シングルは、もしかして高橋大輔が優勝できてたんじゃないか?と思うとちょっと悔しかった。
あれだけミスがあっても高橋が勝てないパトリック・チャンの基礎点はそれほどに高いのだろうか?
それでも、初出場の羽生クンが3位に入り、銀と銅を取れたのは日本にとって誇らしい結果と言えます。
さて、女子シングルですが、
フィギアスケートに似つかわしくないルックスと体型をもったグルジアの美人スケーター、エレーネ・ゲデバニシビリ(Elene Gedevanishvili)がなんとSPで7位に食い込んでいたようで、フリーの演技が放映されたのがちょっと嬉しかったが、残念ながらジャンプは最初から軸が傾いちゃっててボロボロの結果だった。
スケーティングが馬鹿っ早で、「オペラ座の怪人」のプログラムも悪くなかった。
個人的には頑張ってほしい選手です。
「The Almost Girl」の異名を持つアメリカのアシュリー・ワグナーもSPでは8位と出遅れたものの、フリーではブラック・スワンを完ぺきに滑りきり挽回して最終4位。
ただ、名前は知らないが、彼女のコーチは(ルックスが)ヨーダの様でいただけない・・・。
最終グループ1番滑走、SP1位のアレーナ・レオノワ(Alena Leonova)は、ミスのない演技で終えたものの、SPと比べると守りに入っていたのか若干演技に精彩を欠いたような気がする。
滑走終了時点で総合1位。
勝利請負人の「ニコライ・モロゾフ」がコーチだけに安定した強さだ。
最終的にはコストナーに抜かれて2位。
さて、日本の代表選手は、SPの順位が村上佳菜子2位、浅田真央4位、鈴木明子5位だったことを考えると、だれもがメダル圏内にいたと言ってもいいでしょう。
真央ちゃんは・・・んんん・・・どうしちゃったんだろう・・・俺の知っている真央ちゃんじゃないっぽい感じだ。
ジャンプのミスが問題というよりは、プログラム全体に生気がなく緩んでいた感じがする。
真央ちゃんの基礎点をもってすれば、トリプルアクセルなしで、トリプルxトリプルだけでも十分優勝できるような気がするだけに、最終6位というのは残念無念。
佳菜子ちゃんは、元気のあるいい滑りを見せてくれたと思います。
ジャンプのミスなど残念な点もありましたが、大人っぽい表現が出せるようになった部分は評価できるともいます。
ジャンプに入る前のオーバーアクションというか、ジュニアっぽいエントリー癖は早く直してほしいものです。
日本選手の中では最もメダルに近い位置だっただけに残念ですが、将来への肥やしと考えたいです。
SP3位のロバくんことイタリアのカロリーナ・コストナーは、ノーミスの演技で堂々の初優勝を飾った。
コストナーは、年々着実に積み重ねでうまくなってきた努力の人だと思う。
そして多くの人が、それほど期待をしていなかった?かもしれない鈴木明子ちゃんは、なんと快挙の銅メダルを獲得した。
今シーズンいい流れに乗っていた彼女は、そのチャンスを見事ものにしたと言っていいでしょう。
カロリーナ・コストナー同様に、積み重ねられた努力の結果であると思います。
もともと、音をきっちり拾って表現できる稀な才能を持った選手ですが、努力によって自分に打ち勝ってきた強さをも兼ね備えた選手となったのです。
今回の世界選手権は、スケートのクオリティーというものを改めて考えさせられた気がします。
ノーマークだったが、ロシア期待の星と言われているクセーニャ・マカロワ(Ksenia Makarova)は、予想外に色っぽい滑りを見せてくれました。
順位はSP6位から9位に転落したが、それなりに楽しませてくれた感じです。
マシーンのようなレオノアとは対照的なソフトな表現力をもったマカロワは、今後の活躍が期待される選手と言えます。今回の収穫のひとつです。
しかし、名前が「クセーニャ」とはくさいな。クセニヤと表記されている場合もある。