オフショア積み立て年金プランと詐欺ファンドの抱き合わせ商法 | Mr.Gの気まぐれ投資コラム

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50代グダグダちょい悪おやじMr.Gの趣味と海外投資に関するコラムです。
香港を拠点に活動する個人投資家であり、自称「投資戦略予報士」Mr.Gがお伝えする海外投資の生情報。
ねだるな勝ち取れ、さすれば与えられん!

相変わらず巷では、フレンズプロビデントやスタンダードライフといったオフショア積み立て年金プランと、配当型の詐欺ファンドを抱き合わせて販売する手口が横行しているようです。


このスキームは、毎月の配当が3~5%もある一括型の配当型詐欺ファンドを購入させ、その配当を積み立ての資金に充てさせるというものです。


もちろん、その配当型ファンドが詐欺であるかどうかは、非常にわかりにくく巧妙にできています。

しかし、配当が月に3%もあって、元本保証という話であれば、内容はともかく、どんな話であれ、それだけで確実に詐欺だと考えて良いでしょう。


月に5%の配当が出る投資商品に100万円を突っ込んで、毎月貰える5万円の配当をフレンズプロビデントなどオフショア年金プランの支払いに当てることができれば、25年の間にたった100万円の元手で5000万円近くを作り出せる錬金術になります。


しかし、冷静に考えてみると5%x12ヶ月=年60%の利回りがあり、もしそれが複利でまわるのであれば、100万円は25年で1267億5千万円になります。

ちなみに10年だと1億円です。


なので、そんな商品が本当にあるのであれば、配当を貰わずそのまま繰り延べで運用する方がいいに決まっています。

しかも、そんな良い商品があれば、一般から資金を募集する必要があるわけもありません。


それだけわかっていても、いざ詐欺師の魔術にかかってしまうと、コロリと騙されてしまうのが常なのです。


香港の代理店の多くは、末端の紹介業者がそういった詐欺ファンドに関わっていることを把握していない場合が多く、今回の121ファンド事件などは、その抱き合わせが多く行われていたケースのひとつと言えるでしょう。


そういった詐欺ファンドのネタは、最終兵器なので、なかなか最初からは顔を出しません。


口座開設→フレンズプロビデント(またはスタンダードライフ)→詐欺ファンドの順番で紹介されると思います。


高配当型の投資案件やFX自動運用、アービトラージ、海外のIPOなどが出てきたら全速でその場を離れるべきです。

お気をつけ下さい。