ネットワークビジネスで販売されてきた「イラクディナール」が炎上中のようだ・・・。
これも詐欺事件として取り上げられているが、問題はそんなに単純ではない。
「国民生活センターによると、イラク通貨をめぐる消費者相談は09年8月~10年9月、全国で382件寄せられている。売買契約額は計11億5129万円で、うち9億1484万円は既に支払い済みだった。 イラク通貨は日本国内で換金できない。同センターは6月24日に注意を呼びかけたが、相談は今夏から急増。6月74件▽7月109件▽8月94件を数えた。地域別では南関東、近畿、山陽、東海などが多い。 今回の事件のように、過去に購入した未公開株の買い取りを持ち掛けたり、「石油埋蔵量は世界でも上位。通貨の価値が上がる」と勧誘したりする手口がある。実際の価値は2000円に満たない2万5000ディナール紙幣を1枚10万円で数百万円分購入させられているケースも多いという。 また、最近はスーダン通貨の購入を持ちかけられる消費者相談が増えており、同センターが9月24日に注意を呼びかけた。」
まず、他国のしかもイラクと言う破綻国家の現物通貨を買うという行為は、基本的に通貨コレクターが趣味で紙幣を集める領域で、そもそも投資からは程遠い世界のものです。
Gはコレクターでもあるので、間違いなくそれはコレクターの世界と認識できます。
個人的には、コインは集めても紙幣は集めませんが・・・。
ですから、買うならば古物商の資格でやっているコインショップのような趣味の店で買うべきものです。
ある賢いひとが、これを「海外投資ネタ」としてネットワークビジネスにしようと考えたところが悲劇の始まりでしょう。
古物商で買ったものであれば、そこにまた売りに行けば損はしますが買い取ってはもらえるでしょう。
しかし、実際のレートの50倍で買ったものはどうしようもありません・・・。
問題は、ネットワークビジネスで販売されたものであれば、無期限でクーリングオフの対象になってしまうという部分です。
現実問題としては、「イラクディナールという外国の通貨を商品としてネットワークで販売した」ということになるでしょうから、業者に対して返品をすれば、業者はお金を返さなければならなくなります。
ところが、業者はお金を返してくれません・・・多分お金は無いから?です。
そうすると、不安になった購入者は次々にキャンセル・返品を申し出てきますが、さらに状況は悪化して、裁判沙汰になり、詐欺であるという話になってくる。
これも121ファンド詐欺事件と同じで、今更何をしてもお金は帰って来ないように思われます。
被害者弁護団ができたところで、弁護士だけが追加で儲かる仕組みです。
換金ショップに持ち込んで50分の1で買い取ってもらうか、いっそのこと被害者が集まって、マスコミを集めて広場で燃やしてしまうイベントでもやれば面白いと思います。
そのイベントなら、Gは参加したいと思います。