中国平安の新事実 | Mr.Gの気まぐれ投資コラム

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50代グダグダちょい悪おやじMr.Gの趣味と海外投資に関するコラムです。
香港を拠点に活動する個人投資家であり、自称「投資戦略予報士」Mr.Gがお伝えする海外投資の生情報。
ねだるな勝ち取れ、さすれば与えられん!

HSBC中国が紹介している中国平安(PINGAN)の人民元建て年金保険商品について調べていますが、

Gが理解していたことと完全に異なる事実が判明しましたのでご報告します。


「加入から59歳まで4%、60歳以降終身で8%の確定利回り」というのが売り文句の商品ですが、

実は大変なことに、この利回りは投資額(支払い額)に対してではなく、支払い額によって設定される終身保障の

基本保険金額に対して発生するものなのです。


この「基本保険金額」というのは、死亡時に「支払い元金」+「基本保険金額」+「累積保障利回り」+「非保証の配当」という形で、死亡時にのみ発生する確定死亡保障部分のことです。


Gは今まで、4%及び8%の利回りは、3年間の投資額(支払い額)に対して発生するのだと理解していましたので、それならば定期預金よりも良いと思っていましたが、残念ながらそうではないようです。


たとえば、41歳の男性であれば、この「基本保険金額」300,000人民元を設定した場合、支払い金額は323,550元x3年=970,650元になります。


当然のことながら、970,650元の4%を期待する訳ですが、そうではなく、300,000元の4%にあたる12,000元が59歳までは毎年保証され、60歳以降は8%の24,000元が毎年保証されるわけです。

つまりこの場合は、59歳までの投資額に対する確定利回りは12,000元/970,650元x100=1.236%になり、

60歳以降は、24,000元/970,650元x100=2.47%ということです。

非保証の配当部分(ボーナス)は最低0.5%~最大3%程度が見積もられていて、これはさらに追加の利回りと言うことになります。


あと、元本保証の部分は、970,650元の投資元本が4年目に解約をしても保証されるかどうかに関しては、HSBCの見解は保証されるということですが、どうも見積もり上そのことが明記されていないのが気になります。