自分にとってファッションとは | 船場ビスポーク店主・瀬島京子が2019年〜2020年に約1年間書いたブログです

船場ビスポーク店主・瀬島京子が2019年〜2020年に約1年間書いたブログです

今は全ての人にセルフブランディングが必要な時代です。
自分に似合う色、アイテム、デザイン、スタイル…
自分自身を最大限に魅せる「マイスタイル」を見つけて、自信を持ってファッションを楽しんでください。

昨日、ご用があって
お世話になっている縫製工場のご担当の方に
会いに行ってきました。

その方は私とあまり年齢は変わらないですが、
この道20年以上の大ベテラン!
色々と勉強させて頂いております。

スーツ作りというのは実は職人技の塊です✨
その辺りのちょっと専門的なお話も、
今後少しずつお伝えしたいと思います!

私はもちろん職人さんにはなれないので、
フィッター(採寸のスペシャリスト)
として勉強を始めてちょうど3年ほどです。
まだまだ未熟ですが、
スーツのことを学べば学ぶほど
奥深さを感じています。

また、紳士のスーツというのは
ルーツがきちんとあり、
もうすでに普遍的な美が出来上がっています。

確かに多少のトレンドはありますが、
お洒落で有名なかのウィンザー公の姿など
今見ても全く古さを感じません!

そこがオーダースーツの非常に大きな魅力でもあり、興味を惹かれたところでもありました。




私はもともとレディースの現場にいたので、
ファッションというとトレンド(流行)
が大きな要素でした。
若い間はそれも大事ですし、
色々試すのも楽しいです爆笑
今でももちろん大きなトレンドの流れは
把握しますし、取り入れたりもします。

ただ年齢を重ねていくと、
目まぐるしく変わる毎シーズンの流行や、
使い捨てのファストファッションには
疲れてしまいますし、
疑問を抱くようになります。

最近ようやく問題が顕在化して来ましたが、
ファッションの供給過多は
昔からこの業界の悪癖ですね…あせる

ですので、最近はトレンドに関係なく自分が心地良いと思う上質なものを、
長く大切に着たい、使いたいと
思うようになってきました。

もしファッションの仕事に戻るとしたら
(その時は戻るつもりは無かったのですが)、
もっと普遍的な価値を提供できるような
商品に携わりたいなぁと
漠然と思っていました。

オーダーというのは、
スーツに限りませんが、
その最たるものだと思います。
その人のためだけに作るのですから、
特別なものに違いありません。
また、前述の
供給過多のファッション業界に於いて、
その価値は今後さらに見直されると思います。

現在は、大変有難いご縁のおかげで
大阪市内のある老舗テイラーさんで
色々と学ばせて頂いています。

私の屋号であるSartor(サルトル)は
ラテン語で仕立て屋の事を指します。

名刺の裏にはこのような文言を入れております。

「Sartorとはラテン語で仕立屋のこと

イタリア語のsarto、英語のsartorial など、
様々な単語の語源となった言葉です。

この言葉のように
原点を大事にしながら
普遍的な価値のある1着を作りたい

目まぐるしく変わる世の中だからこそ
愛着のある大切な1着を作りたい

そんな想いを込めて
この名前をつけました。」

1着1着に想いを込めて、
大事にお作りさせて頂きます😊