以前、V-OLET(ブイオレット)関連の記事を書きました。

 

 

 

 

 

今回は、前回の記事と関連して、ニュービジュV-OLETについて書いていきたいと思います。

DCA注射の再ブームへ

2020年にDCA注射※1であるベルカイラ※2の特許回避に成功したことで、2023年から他社も承認申請が可能になりました。

 

※1 DCA(デオキシコール酸):胆汁に含まれる胆汁酸の一種。

脂肪細胞の細胞膜を破壊して溶解する作用があり、

二重あごなどの局所脂肪に注射する医療用製剤として使用される。

※2 ベルカイラ(Belkyra / Kybella)

DCAを有効成分とする脂肪溶解注射の先行製品。

 

 

その結果、オリフィット、ベラコリン、ペンカイラなど、

さまざまなDCA注射をより手頃な価格で利用できるようになりました!

 

こうして韓国では再び、DCA注射の再ブームが来たようですね。

 

新製品「ニュービジュ」とは?

DCA注射は二重あごへの効果が非常に高い一方で、2〜4週間に及ぶ長いダウンタイム※3が難点です。

そのダウンタイムと痛みをより和らげることが期待される新製品が登場しました。

 

それがCA・コール酸※4注射「ニュービジュ」です。

 

※3 ダウンタイム:施術後に腫れ・内出血・痛みなどが続き、

日常生活に支障をきたす期間のこと。

※4 コール酸(CA:Cholic Acid):体内で合成される一次胆汁酸。

DCAの前駆体にあたり、DCAより親水性が高く、細胞への刺激が穏やか。

 

(当院にはまだありません!)

 

コール酸(CA)とは?

 

コール酸とは、体内で生成される一次胆汁酸※5です。

 

コール酸が腸内細菌によって変換されることで、

よく知られているDCA(デオキシコール酸)になります。

 

※5 一次胆汁酸

肝臓でコレステロールから直接合成される胆汁酸(コール酸・ケノデオキシコール酸など)。

腸内細菌により変換されると二次胆汁酸(DCAなど)になる。

 

 

出典:メディトックス

 

主な違いとしては、

コール酸の方が水になじみやすい(親水性が高い)ため、

細胞膜への攻撃性が低い点が挙げられます。

 

その結果、

DCA注射と比べてダウンタイムが少なく、

腫れや痛みなどの副作用が軽減されるというメリットがあります。

 

DCA注射の効果があることは今やよく知られていますが、

一度受けると2週間ほど二重あごが膨らんでしまうため、

敬遠されていた方も多かったと思います。

 

 

これからは、選択の幅が広がるのではないでしょうか。

 

効果の比較


古典的な細胞レベルの論文では、

DCAはCAと比較して細胞膜を破壊する効果で良好な結果を示しました。

 

DCAの方が疎水性※6が高いため、

より低い濃度でも効果が高かったようです。

 

※6 疎水性:水になじみにくい性質。

疎水性が高いほど細胞膜の脂質二重層に入り込みやすく、

低濃度でも細胞膜を破壊しやすい。

 

 

一方、最近発表された動物実験では、

CA注射はDCA注射と比べて副作用は少なく、

効果は同程度という結論が出ています。

 

 

1回の注射のみで比較した場合はDCA注射の方がわずかに効果的でしたが、

繰り返し注射した場合は大きな差はなく、

CA系注射の方が副作用が少ない結果でした。

 

理論的にはDCAの方が効果は高そうですが、

人体を対象にした論文がまだ十分に蓄積されていないため、

もう少し様子を見る必要があります。

 

いずれにせよ、消費者の立場からすると、

製品の選択肢がさらに広がったと言えるでしょう!

 

今回は専門的な話になってしまいましたが、

お読みいただきありがとうございました!

 

ヤン院長でした!

 

最後に

 

サルティネ医院では
「痛くない・美しい・自然な仕上がり」
を大切にしています。

 

ウルセラについての疑問や、痛み・麻酔についてのご不安など、
どうぞお気軽にお声がけください。

 

あなたの美しさを、丁寧にサポートさせていただきます。

 

 

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こんにちは。ヤン院長ですチューリップオレンジニコ

 

脂肪溶解注射、最近よく受けられている方が増えていますよね? 

クリニックによって名前も価格もさまざまですが…

 

ところで、 FDA(※1)の承認を受けた脂肪溶解注射は、

世界でたった1種類だということ、 ご存知でしたか!?

 

それが、デオキシコール酸(Deoxycholic Acid/DCA)(※2)です。 

 

韓国ではV-OLET(ブイオレット)(※3)の有効成分として知られています。 

私もサルティネ(※4)でよく使っています。

 

今日は、二重あご(フェイスライン)のカウンセリングでよく話題に上がる

V-OLETについて書いていきます!

 

※1 FDA Food and Drug Administration(米国食品医薬品局)。

アメリカで医薬品・医療機器の安全性・有効性を審査・承認する連邦政府機関。

※2 デオキシコール酸(DCA) Deoxycholic Acid。

体内の腸内細菌が一次胆汁酸から産生する二次胆汁酸の一種。

脂肪の乳化・吸収を助ける物質で、脂肪細胞膜を破壊する性質を持つ。

※3 V-OLET(ブイオレット) 韓国・ヒューゲル(Hugel)社が製造・販売するDCA製剤の製品名。

韓国食品医薬品安全処(MFDS)から「あご下脂肪の改善」を目的として承認を受けた国内製品。

※4 サルティネ(사르티네의원) ヤン院長が勤務するソウル市江南区アックジョン・ロデオ駅近くの皮膚科クリニック。

 

 

 

FDAの承認って、どういうこと?

 

正確に言うと、「カイベラ(KYBELLA®)」(※5)という製品が、 

二重あごの改善を目的として世界で唯一承認された脂肪溶解注射です。

 

このカイベラの有効成分がDCA。つまりV-OLETと同じ成分なんです!!

 

※5 カイベラ(KYBELLA®) 米国アラガン(現AbbVie)社のDCA注射剤。

2015年にFDAから「あご下脂肪の中等度〜重度の改善」を目的として承認された、

世界初かつ唯一のFDA承認脂肪溶解注射剤。

 

 

では、 PPC(※6)やメソテラピー(※7)などの成分は、

脂肪溶解効果がまったくないということなのでしょうか??

 

必ずしもそうではありません。

ある成分が生物学的に脂肪細胞へ影響を与える可能性があることと、 

その成分がFDAのような公的機関で特定の部位・用途として「承認」を受けていることは、

まったく別の話なんです電球

 

つまり、「未承認 = 無効」と決めつけるよりも、

「根拠の確かさと標準化の度合いが違う」 

と理解していただくのが一番正確です。

 

PPCや各種メソテラピー成分が効果なし、とは言い切れません。 

 

ただ、DCA(デオキシコール酸)は少なくとも「あご下の脂肪」において、

効果と安全性が最も体系的に検証されている成分です。

 

※6 PPC Phosphatidylcholine(ホスファチジルコリン)。

大豆や卵黄などに含まれるリン脂質の一種。

脂肪溶解目的で注射剤として使用されることがあるが、FDA未承認。

※7 メソテラピー Mesotherapy(中胚葉療法)。

皮膚の中間層(真皮・皮下組織)に微量の薬剤を注入する治療法の総称。

脂肪溶解・肌再生・育毛など多用途で使われる。

 

 

ひと言で言えば、「DCAはしっかりデータが積み上がっている」 と思っていただければOKです。

 

 

V-OLETって、どんな施術?

韓国の食品医薬品安全処(MFDS)(※8)の承認基準でも、目的はシンプルです。

 

※8 食品医薬品安全処(MFDS) Ministry of Food and Drug Safety。

韓国で医薬品・食品・化粧品等の安全性を管轄する政府機関。日本の厚生労働省に相当。

V-OLETはあご下の脂肪改善を目的とした注射剤です。

 

つまり、「顔全体の脂肪を落とす注射」ではなく、

あご下の脂肪に特化した治療なんです。

 

もちろん最近は、腕・腹部などのボディや、

頬の深い部分へ応用するケースも出てきています。

 

ただし安全性の面では、

二重あごほど研究が整理されていない領域であり、

部位によって解剖学的構造が異なるため、

技術的な難易度やリスクも変わってきます。 

 

これはもう少し時間をかけて見ていく必要がありますね!

 

 

原理:なぜ注射を打つと腫れて痛くなるの?

 

デオキシコール酸は胆汁酸(※9)の一種で、

皮下脂肪層に注射されると 脂肪細胞の膜を損傷させて、脂肪細胞の破壊を誘導します。

単純に脂肪を収縮させるわけではないんです!

 

この過程で局所的な炎症反応が起きるため、

施術後に腫れ・痛み・内出血が現れます。

 

実は、V-OLETを受けて痛くなるのは「異常な反応」ではなく、 

予測できる正常な反応なんです。

 

※9 胆汁酸 肝臓で合成されて腸内に分泌される消化液成分。

脂肪の乳化・吸収を助ける役割を持つ。

デオキシコール酸はこの胆汁酸の一種(二次胆汁酸)。

 

 

 

時間ごとの変化タイムライン

 

体の中では段階的にこんなことが起きています。

  • 初期:炎症・出血・細胞損傷
  • 1週間後:脂肪細胞の溶解とマクロファージ(※10)反応
  • 4週間以降:脂肪の萎縮が徐々に進む
※10 マクロファージ Macrophage。
免疫細胞の一種で、体内の異物・壊死した細胞などを貪食して除去する役割を担う。
V-OLET施術後は破壊された脂肪細胞の残骸を除去するために集まってくる。
 

患者さんが実際に感じる変化は、こんなイメージです。

 

〜6時間

ちくちく・ほてり・じんじんとした感覚

注射跡の赤み、局所的なむくみ

 

1日目

押すと内出血のような痛み

むくみがピークに

 

2〜3日目

ズキズキする痛み、しこりのような感触、触ると不快

むくみ継続、内出血が出てくることも

 

1週間後

痛みが徐々に減少

むくみ・内出血が少しずつ引いてくる

 

2〜4週間後

押すと硬い感じ、小さなしこり感

むくみはかなり引く

 

1〜2ヶ月後

感覚が鈍い(感覚の回復は遅め)

外見上は正常に見える

 

2〜3ヶ月後

痛みはほぼなし

ラインが少しずつ整ってくる

 

注射を受けてから本格的に効果が出るまで、2〜3ヶ月はかかります!

結構長いですよね?

 

そして、V-OLETはすべての二重あごの悩みを解決できるわけではありません。 

あご下が厚く見える原因は、脂肪だけでなく、

皮膚のたるみ・唾液腺・骨格など、

さまざまな要因が絡んでいることがあるんです。

 

 

デオキシコール酸はそのうち「脂肪」に強みを持つ治療です。

 

ですので、人によっては複数の要因が重なっている場合もあるため、 

複合的な治療が必要なこともあります。

 

 

まとめ

 

デオキシコール酸注射は、「すぐにVラインを作る注射」ではなく、 

あご下の脂肪が原因である場合に限って、脂肪細胞を減らしていく治療です。

 

この治療の成否は結局、

  1. 原因が「脂肪」かどうか
  2. ダウンタイム(※11)をある程度許容できるか
  3. 安全な層・範囲に正確に注入されているか

この3点にかかっています。

 

そして最近、デオキシコール酸成分の注射剤がたくさん出てきていますが、 

予算内で適切なものを選ぶのが良さそうですね。

 

以上、V-OLETまとめでした星

 

※11 ダウンタイム Downtime。

施術後に腫れ・痛み・内出血などの症状が出て、日常生活に多少の支障が生じる期間のこと。

 

 

最後に

 

サルティネ医院では
「痛くない・美しい・自然な仕上がり」
を大切にしています。

 

ウルセラについての疑問や、痛み・麻酔についてのご不安など、
どうぞお気軽にお声がけください。

 

あなたの美しさを、丁寧にサポートさせていただきます。

 

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こんにちは! 

皮膚美容の診療と研究をしている、 

ヤン院長こと、ヤン・セファンです。

 

ブログを開設してから

さまざまな施術や医療機器のお話を書いてきましたが、

 

そういえば、 私がどんな人間なのか、 

なぜこのブログを始めたのかは

まだお伝えしたことがありませんでした。

 

少し遅くなりましたが、 

今日は私自身のことをお話ししたいと思います。 

「遅いと思った時が、一番早い」と言いますしねニコ音譜

 

 

 なぜブログを始めたのか

 

実はブログを始めるにあたって、

 一番大きな悩みがひとつありました。

 

難しく感じられがちな皮膚美容を、 

どうすれば誰にでもわかりやすく伝えられるだろうか?

 

私は自分が知っている理論や読んだ論文、 

そして診療での経験を素直に書き綴っていきました。

 

そうしたところ、周りからよくこんなことを言われました。

 

「そんな書き方じゃ、みんな理解できないよ。」 

「それなら日記でも書けばいいじゃない、なんでブログなの。」

 

結構叱られました汗

でも、その言葉が間違っていないことも、 すぐに気がつきました。

 

本当にできる人とは、複雑な内容をわかりやすく説明できる人のこと

 

これは、いつの時代も変わらない真理ですよね。

最近の施術はどんどん難しく複雑になっています。 

 

だからこそ、できるかぎりわかりやすくお伝えしていきますニコ

 

 

広告ブログではなく「自分で書くブログ」を選んだ理由

 

最近はインターネットに偽情報が溢れています。

 特に美容医療(※)の分野はその傾向が強いです。

 

美容医療(미용의학/Aesthetic Medicine):

しわ・たるみ・シミ・脂肪など、外見上の悩みを医学的にアプローチする医療分野。

外科的処置だけでなく、レーザーや注射などの非外科的処置も含む。

 

機器の性能を誇張した記事、 

副作用を小さく見せたり触れなかったりする記事、 

業者が代わりに書いた広告ブログ……

 

見た目は派手でも、 

実際に読んでいる方のためにはならない記事がたくさんあります。

 

そんな環境の中で、 このブログだけは本気で向き合い、 

「本物」だけを届ける場所にしたいと思っていました。

 

だから私は、広告代理店に頼む代わりに、 

時間がかかっても自ら論文を探し、 

研究をして、 診療経験を織り込んで記事を書いていますニコ

 

だから、見た目は地味かもしれません。 

私、デジタルが得意じゃないんです(笑)

 

でも、このブログだけは、 

誰にとっても正直に役立つ情報だけを 届けたいと思っています。

 

 

 このブログが、誰かの助けになれば

 

私はアックジョン・ロデオ駅(※)近くでクリニックを運営していますが、

 

現実的に、このブログを読んでくださるすべての方が

私のクリニックに来られるわけではないことは、よくわかっています。

無理に来ていただく必要もありませんビックリマーク

 

アックジョン・ロデオ駅(압구정로데오역/Apgujeong Rodeo Station):

ソウル市江南区にある首都圏電鉄スインブンダン線(수인·분당선)の駅。

ファッション・美容クリニックが集積する高級エリアとして知られる。

 

アックジョン・ロデオ駅は、思ったより遠い方も多いんです

 

だから、私はこう考えています。

 

施術を選ぶのに迷った時、 

機器の違いが気になった時、 

クリニックでちゃんと説明してもらえなかった時、

このブログの記事が、少しでも 判断の基準になってくれれば、と。

 

私が持っている知識と経験が、 

誰かの選択をより安全なものにできるのなら、

それだけでこのブログには 存在する価値があると思っていますニコニコ

 

 

初心を忘れず、学び続ける医師でいたい

 

記事を書くことは、結局、自分自身の勉強でもあります。

誰かに正確に伝えようとするなら、

自分がより深く理解し、 より多く確認し、 より広い視野で見なければならないからです。

 

これからも、 ブログを始めた時の気持ちを忘れずに、

着実に学び、成長しながら、 クリニックにお越しくださる一人ひとりに

 

最も正確で、 最も誠実な診療をお届けできるよう、努めていきます。

 

引き続きどうぞよろしくお願いします!!

 

偽情報が簡単に飛び交う時代ですが、

このブログだけは、 誠実さと根拠の上に築いた 

「本物の情報」の場にしていきたいと思います。

 

ゆっくりでも正確に、 一記事一記事、誠実に積み重ねていきます。

ヤン院長ことヤン・セファンより

 

 

 

最後に

 

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