イヤミなクルマがバンクを駆ける?チームゼニー  | sarthe24のブログ(30度バンク研究所byBAMヨコハマ)

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モータースポーツは華やかで楽しいのですが、どうしてもお金がいっぱい掛かるモノ。それこそ50年前は一家にクルマを持つだけで大変だった時代ですので自動車レースに出る事自体大変な事であったはずです。(今でも十分そうですけど)そんな自動車レースですからお金をいっぱい持った人が楽しみでやっている事が殆どである事は今も昔も一緒でしょう。お金持ち=有名人と言う公式もかなりの確率で成立していますので、有名人が自動車レースを楽しむなんてことも昔から有る事でした。時には自らハンドルを握ったりする有名人もいますし、そこまではしなくてもチーム監督としてピットにいたりする人もいます。芸能人が自動車レースに出るなんて事も当然有るわけです。但しまあ危険と隣り合わせですので本業の方に影響が出ては本末転倒ということでその活動はかなり制限される事が多かったと思います。
今から50年ほど前、赤塚不二夫は既に売れっ子漫画家でありました。私も子供の頃オソマツくんや天才バカボンは見ていましたので十分なくらい著名人でありました。マンガもさることながら本人のキャラも面白くて日本の歴史に残る漫画家である事は誰も文句も無いでしょう。その赤塚不二夫氏が率いていたレーシングチームが有りました。その名はチームZENNY(ゼニー)。赤塚氏本人がハンドルを握ったわけでも無く、チーム名にその名が有るわけでも無く、日本GPのメインレースに出るようなマシンやドライバーをサポートしていた訳でもなく、前座クラスのツーリングカーレースにトヨタ1600GTで若手がハンドルを握っていました。そしてそのクルマのサイドにはこれも歴史に残る漫画キャラクターである”シェー”で有名なイヤミの顔が描かれていました。イヤミの顔が無ければ赤塚氏との関係など全然気が付かないでしょう。版権にうるさくもない昔のお話でしたので私もイヤミが好きな人が勝手にボディにイヤミを描いているだけだと思っていたくらいですから。あまり詳しい記録が残っていないのですが、サーキットに赤塚不二夫が現れたというお話もあまり聞いていませんのであくまでタニマチ的な存在だったのでしょうか?しかしながらそのドライバーの一人に当時若手で後のトップドライバーである藤田直広の名前が有ります。ZENNYでのドライブの後にトヨタ自販系のドライバーとして時にワークスセリカなどに乗ったり、トヨタワークスが無くなると富士GCやF2そしてポルシェ956でWEC富士に出たりしたトップドライバーでありました。今となってはなんとも謎な部分が多いのですが、何となく頭の片隅に残っていたのでした。
モデルはこれも謎な存在です。エブロベースであるのは容易にわかるのですが、エブロベースで手作りレーシングカーをリリースしたQモデルのラインアップにも無いクルマです。Qモデルの中にはいくつか当時のトヨタ1600GTのレース仕様が有ったので、何がしか関係あるのかもしれませんが当然現代では版権の問題も有るのであまり大っぴらに売れるモノでも無いのでしょう。個人製作品レベルであると思います。何年か前のホビーフォーラムの片隅で発見して購入でした。当時のTS車両の粗っぽさが出ていますが、やっぱりイヤミ氏が目立ちますねえ。
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