欧州も上げ、アジアも台湾を除いて上げ、そしてNY市場も引けにかけて上げ幅を拡大して、何と+1000ドルに迫る勢いです。

これまで逆もあった訳ですから、それだけ市場が未曾有の激震に襲われているのでしょう。

世界は、ついに金融機関への資本注入というほぼ最後の手段まで動員しました。1929年の大恐慌時と比べて中央銀行の存在が大きく、理屈の上では無限にお札を刷って金融機関へ注入することはできます。

問題は、今回のサブプライム問題から端を発した金融恐慌が最終段階を迎えている訳では決してないことです。

最終段階を迎えているのであれば、多分、株価もこのラインで底打ちし、日経平均も1万円を取り戻して更に上昇していくことでしょう。

何がまだこれから清算されねばならないか、思いつくままつらつらと書いてみます。誰もが分かっている筈のことです。

◇住宅価格の下げの継続(欧米)
 特に、欧州の下げはアメリカの周回遅れです。これからが益々ひどくなります。

◇世界同時株安での特に金融機関の含み損
 昨年8月段階から約30兆ドルも株式評価額が減っております。

◇CDSの清算処理の問題の片が付いていない。
 57兆ドルほどのCDSを個別に清算することをしていけば、これは持たない。

◇金融機関の別働隊のSIVと傘下のヘッジファンドの損失が簿外のため見えない。
 当然、本体でできないリスクの高い投資を行ってきたのがこの別働隊。

これだけの「見えないエクスポージャー」がまだあるのです。

処理は2合目とかの記事を何かで読みましたが、まさにこれからが正念場なのですね。次の焦点は、当然に各国の政府・中央銀行が投入する莫大なマネーが何を帰結していくのかになります。今、最大のマネー保有国はアラブ諸国と中国です。中国の外貨準備高1兆8千億ドル程度をすべて投入しても、どうにもなりません。またこれは過去の購入額分であり、これから購入できる金額ではありません。

さて、市場概況と言いながら前置きが長くなってしまいました。NY市場と為替だけ確認しておきます。

・NYダウ:9388ドル(+936ドル)OSC39%(+11%)RSI35%(+16%)

・ドル・円:101.98円 OSC48%(+6%)10月7日の39%から切り返し中。

・シカゴCME日経先物:9000円(大証終値比+980円)

とにかく、これで相場は底打ったと考えるのは早計です。今日は別ですが。