いやはや、今日の相場の最初の戻しはせめて1時間ほどは続くものと思っておりました。ところが9時半頃に先物が切りかえしたのが、結局は「下げサイン」でした。一旦上げると見せての売り攻勢というのはよく見られる光景ですが、10時を過ぎる頃から段々と雲行きが怪しくなり、前場引け際には昨日ほどではないにしても、総投げの状態になりました。

筆者は、いち早くその動きを感じて、まだ動かずにいる株を中心に順次処分。
家人の仇を取ろうなどと言う不謹慎な動機から昨日買ってしまった6259大崎エンジニアリングを437K(-15K)で、238Kで買った2132アイレップは238Kと235Kで、今日買った3812ゲームオンは-1Kの309Kで、3783ナノメディアは-2Kの237Kで、そして唯一のプラスは353Kで買って355Kで売った2462ジェイコムです。その結果キャッシュ100%に戻りました。

ここで気がつくのは、今日上がりそうだと思って手を出した銘柄は全滅。今日は売りが先行して底打ち気配からの反転に乗ったジェイコムだけプラスだったということです。昨日の引け際に買った方々は、筆者と同じ思いで泣く泣く損切りをしたことでしょう。

1つだけ、もし参考になればということで切る時のタイミングを考えてみます。大崎エンジニアリングの分足を参考にすると、この株の10時少し前の値段が一旦440Kを切っております。昨日のあの押し目の時の安値が441Kです。これはしまったと思いました。そこを損切りラインに決めていたからです。売りの出来高も結構多い。しかし、そこで慌てて最下値で拾うとそこが底だったりすることがよくあります。一度はその441Kに近づくか少し反発することが株の習性とも言えます。つまり、買いたい方はそのあたりの下落まで待ってからの反発に乗ることを待ちかまえているからですね。10時過ぎの分足がピョコンと上に上がっているのがお分かりかと思います。筆者はそのタイミングで売り損ねてしまいました。先物が少々もみ合っていたことも影響しております。その後は先物が本格的な下落を開始。その過程でやむなく本来の損切りラインよりも4K下で売りました。前引けでは431K終了です。

こうした因果関係で場を見ていないと、落ちる時は急なように見えますが、個別株の値動きを見ていると、相場の行く末に対する感度にバラツキがあります。引け際にアウンコンサルティングだけまだ高止まりしているのでおかしいと思っていましたら、案の定特売りで一気に5Kのダウンです。アイレップも後数分遅ければ5Kから8Kの追加損になるところでした。

つい、誰でもご存じのようなことを偉そうに書いてしまいましたが、毎回パターンが異なりますので、誰でも都合のよいように解釈しがちです。そこをバッサリと切れるかどうか、そして、その根拠が経験則だけでなく、市場参加者の総意の兆しからもいち早く読み取れるかどうかが、年間の勝ち負けを大きく左右する訳ですね。いわゆる塩漬けというのを昨年はやったことがありませんし、今日のような相場で下落を座してみるということもありませんでした。そうしないと下落相場での買い中心で5割を越える収益は確保出来ません。今年はチョイとリバウンドの様子がおかしいので、売りも少しずつ混ぜるようにしているところです。

マザーズ指数は一旦昨日反転しましたがOSCは-5%の52%となり、ヘラクレス指数のOSCも-6%の53%です。日経平均は-6%の48%で、2月7日のOSCを1%下回りました。昨年のように30%台までの調整過程なのか、ここからは再度押し目での反発があるのかは微妙ですが、あれだけのインパクトのある下げが世界中の株式市場であった訳です。

先日書いた円のキャリートレードを資金源にしているヘッジファンドは、レバレッジを効かせておりますので、金利が倍になったということは調達コストも倍になったということを意味します。そこにきて円高です。これは新興国市場あたりの不穏な動きが出ているところから資金の引き上げを図ることを一斉に考えたとしてもおかしくはありません。この動きの続編がぞろぞろと出てくるのではないでしょうか。