中学生の時からクラシック音楽を聴き始め、20歳過ぎからはバッハ一筋に聴き込んできました。その中で、ひときわその声に魅せられてきたのが、1980年に急逝したカール・リヒターがミュンヘン・バッハと共に使う声楽家達でした。特に、フィッシャー・ディスカウやヘルタ・テッパーは昔からのお気に入りでした。

最近、といっても10年ほど前から、その美声に魅せられているのが、Magdalena Kozenaというメゾソプラノです。まさに研ぎ澄まされてどこまでも伸びるその透明感のある声は持って生まれた天性と言えるかと思います。

ところが、今回のマルタ島への旅行の際のヴァージン・アトランティックの機内のオーディオアルバムで初めて知った、Juliette Pochinというメゾソプラノのソロデビューアルバムを聴いて、Kozenaよりも艶やかで暖かみのあるそのメゾソプラノにすっかり魅せられてしまいました。

さっそく帰国してからアマゾンで入手して聴いております。(82876821222)興味のある方は、彼女のサイトで視聴もできます。バロックの音楽に乗せて短くも美しいアンダンテの曲が15曲ほど収録されております。そのうち6曲はVivaldiの四季からです。残念ながらバッハは無伴奏チェロ組曲に合わせてのAve Mariaのみの収録ですが、より親しみやすいバロック音楽を背景にしての、そのメゾソプラノの魅力は、一度ワインでも飲みながら味わうと、ある種の至福感に陥ることは間違いないでしょう。