故郷の空の下で保護した猫
今日いつもコメントを下さる読者の「結香さん」のコメントの中に
「故郷の空」の歌が出てきて
そのお返事を書いていたところ
その歌に関する歴史を調べていたら
急に両親や兄弟姉妹のことを思い出して
無性に故郷が懐かしくなりました
昨日ぼんちゃんが小さい時の写真をアップしたことも
郷愁に拍車をかけたのかもしれません
故郷の空
夕空はれて あきかぜふき
つきかげ落ちて 鈴虫なく
おもえば遠し 故郷のそら
ああ わが父母 いかにおわす
すみゆく水に 秋萩たれ
玉なす露は すすきにみつ
おもえば似たり 故郷の野辺
ああ わが兄弟(はらから) たれと遊ぶ
1888年 明治21年
原曲 スコットランド民謡
こんな歌を聴いているとどうしても故郷を思い出してしまう
ぼんちゃんの故郷は小倉の山のふもと
桜の名所で今もその季節になったら
多くの花見客でにぎわうところだ
その時は屋台もたくさん出て一時は幸せな場所になるが
同時に捨て猫の多いところでもある
以前居たなっちゃんもネコぼんちゃんも
この山で保護した猫だ
なっちゃんは車に轢かれて下半身麻痺になり
後ろ足を引きずって山道を歩いているところを
たまたま車で通りかかったぼんちゃんが見つけて
その時は連れて帰る決心がつかなくてそのまま帰ってしまった
けどどうしても足を引きずって歩く悲しげなあの目が忘れられず
うちに来る美容材料を持ってきてくれる兄ちゃんに連絡して
何日もたたずに保護してもらったのだ
兄ちゃんはその山のノラ猫さんたちの保護活動をしている人なのでね
見るとなっちゃんの後ろ足は完全に麻痺していて
そのために長い尻尾を伝って始終おしっこが垂れ流し状態になっているのと
引きずっている後ろ足が地面に擦れて赤身が剥きだしていて
見るからに痛々しい状態だった
どうしたらいいんだろう!
獣医さんに相談して
麻痺した後ろ足と長い尻尾の切断手術をすることになった
こうしてなっちゃんは40日間の入院をした
そしてようやく退院となってぼんちゃんちに来て四日目だったか
脱走していなくなったのである
一時は帰ってきてぼんちゃんの家の周りをうろうろしていたけど
とうとうまた捕まえることはできなかった
今でも心が痛くなる思い出だ
40日の入院生活を終えてようやく一緒に暮らせるね!
という矢先にいなくなったなっちゃん
後ろの右足と尻尾は切断したけど
信じられないくらいの速さで走っていたよ!
2008年夏に出会ったから「夏ちゃん」と名付けた
他には「人懐こい」という意味もある
今でもほろ苦い思い出である
童謡の「故郷の空」の歌から
思わぬ方向に話が飛んでしまったけど
この時代は(明治時代)
貧しい実家のために奉公に出ていた子供も多かったのだろう
実際わたしの大正4年生まれの母も小学校もいかずに子守奉公に出されたそうだ
それが当たり前の時代だったのだろう
さぞや遠く離れた親兄弟のいる家が懐かしかっただろう
結香さんのコメントのおかげで
懐かしい故郷の小倉のことや
なっちゃんのことを思い出しました
ありがとうございました!
夕べの晩御飯
冷麺(きよし作)
おにぎり
ビワ
今日の体重 61・4キロ