菊花賞
◎ホウオウサーベル
◆本重賞の傾向
・瞬発型の馬は距離が持ちやすく、平坦型の馬ほど距離が持ちにくい。
・前に行かないと勝負にならないレースで、距離が伸びても積極的に先行している馬が良い。
・美浦調教馬は不振。
・内枠有利。
・高速馬場の場合は、芝1800m以下の重賞で連対実績のある馬が良い。
・タフな馬場の場合、古馬混合の芝2200m以上で勝利実績のある馬が穴を開ける。
◆血統傾向
・高速馬場の場合、ミスプロ系、米国型ノーザンダンサー系
・タフな馬場の場合、ロベルト系、ニジンスキー系、サドラーズウェルズ系
◆考察
三冠レース最後の一戦である菊花賞。2015年から五年連続でダービー馬が不在ですが、今年は皐月賞馬も不在で、小粒な印象です。
まず距離の話から。菊花賞といえば、必ず話題にあがるのが「距離が持つかどうか?」という話。世間では見分け方が広まっていないようですが、ラップギアを使えば意外と簡単に見分けられます。ラップギアの瞬発型の馬は距離が持ちやすく、平坦型の馬は距離が持ちにくいです。人気馬の中ではヴェロックスは問題ないでしょうが、ニシノデイジーは危なそうです。
もう一つのポイントは位置取り。菊花賞は4コーナーで前にいないと勝負にならないレースで、直線での瞬発力だけでは勝ちきれません。距離不安のある人気馬は後方に控える傾向にありますが、それでは届かず、距離が伸びても積極的な競馬をすることが重要です。そういう意味で、ワールドプレミアは危険な人気馬と考えています。
他には傾向というか輸送の問題なのですが、秋華賞と同様に美浦調教馬は不振なレースです。一時期、国枝厩舎が栗東留学といってG1の前にアパパネを栗東で調教していましたが、非常に理にかなっているなと思います。今年は美浦所属馬は美浦調教のため割引きですね。
また、近年は凡走からの巻き返しが難しいレースになっています。トライアルを瞬発力勝負でチョイ負けして本番で巻き返すというのは近年でもありますが、負け過ぎはダメなようです。
これだけでもだいぶ絞れますが、見逃せないのは内枠有利の傾向です。長距離でコーナーを何回もまわるので、距離ロスの大きい外枠は厳しいようです。
最後は馬場状態が重要です。上がりのかかるタフなレースになると芝2200mでの実績が重要ですし、高速馬場だと芝1800mでの実績が重要になります。また、馬場によって血統傾向も変わってきます。秋華賞を見る限り、今の京都はタフな馬場になっているようです。
本命は、減点材料があるもののホウオウサーベル。今年はタフな馬場なので阿賀野川特別を圧勝したこの馬にマッチしそうです。ヴェロックスは強敵ですが、いい勝負を期待します。
◆過去の予想
2018年◎エポカドーロ 8着 3番人気
2017年 ◎マイネルヴンシュ 4着 11番人気
2016年 ◎ジュンヴァルカン 10着 8番人気
2015年 ◎スティーグリッツ 11着 4番人気
2014年 ◎ハギノハイブリット 12着 8番人気
2013年 ◎ケイアイチョウサン 5着 7番人気
2012年 ◎フェデラルホール 8着 4番人気
2011年 ◎フェイトフルウォー 7着 4番人気
2010年 ◎ビッグウィーク 1着 7番人気