マスコミ業界の厳しさは何となく聞いて知っていたが、小さな番組製作プロダクションの職場の過酷さは、壮絶きわまりないと思った。
そのような世界で挫折して心身を壊してしまった主人公を、誰が責めることができるだろうか。同僚の森さんの「苦しかったら助けを求めろ」という言葉が、すごく心に突き刺さった。
また、主人公のクラスメイト遠峰さんの「私は誰も恨まない。ずっと笑ってる。負けたくないから。」という言葉も心に響いた。本当の強さとは、こういうものだと・・・。
決してハッピ-エンドではなかったが・・・。主人公が尊敬するディレクタ-納土さんから借りたカメラで、いつか亡き親友深沢暁とフィンランド人の俳優アキ・マケライネンの関係を描く、ドキュメンタリ-番組を製作してくれるのではないかという希望が湧いてきた。