九十歳。何がめでたい | つましくても、ささやかな幸せ

つましくても、ささやかな幸せ

地位もお金も能力も無くても得られる、日々のささやかな幸せを記します。
内容は、映画・演劇・美術鑑賞&読書感想文&旅行記&趣味の手品&日々の出来事などです。

 
 御年93歳になっても、知力と好奇心が衰えず、歯に衣着せぬ物言いができる佐藤愛子さんにあやかりたいと思った。私も100歳まで生きたいと思っているので・・・。「言いたいことを率直に表現する」というのは、ストレスをためない秘訣なのかもしれない。
 戦前戦後を生き抜いた佐藤さんにとって、現代の進歩や発展は想像を絶するめざましさだと思う。しかし佐藤さんは、「進歩はこのへんでいい」と語っている。「平和の落とし穴」も指摘している。百戦錬磨の経験をもつ佐藤さんにしか見えない世界、感じ方があるのだろう。そんな佐藤さんの指摘のいくつかに、私も共感できた。
 佐藤さんが90歳を過ぎても、惚けずに元気でいられるのは、作家という天職があったからだと思う。働き続けることが元気の源だということを、私も肝に銘じて、年を取っても仕事に励んでいきたい。