がむしゃらに働き、営業成績を上げ、会社を大きくすることしか頭に無かったような人間は、どこか大切な忘れ物をしてきたように思わせる映画だった。
非情で会社を大きくすることが全てという人間だった主人公祐馬が、友の死で、人と人とが触れ合うことの尊さに気づいていくスト-リ-に感動した。私自身は祭りの企画に携わった経験は無いが、祭りによって人と人・故郷と人がつながっていく様が実感できた。曳山祭りの高揚が、素晴らしくて涙を誘った。その「つながり」が、お金では買えない尊い宝物だと思った。
「立ち止まってみることも大切」「40代は人生の踊り場。踊り場からだったら過去も未来も見える」「失ってから気づくことばっかりだ」。重いせりふがいくつもあった。
人と人とのつながりについて、人生について、いろいろ考えさせられた。