ヒア アフター | つましくても、ささやかな幸せ

つましくても、ささやかな幸せ

地位もお金も能力も無くても得られる、日々のささやかな幸せを記します。
内容は、映画・演劇・美術鑑賞&読書感想文&旅行記&趣味の手品&日々の出来事などです。


つましくても、ささやかな幸せ
 「魂の存在」や「来世」「生まれ変わり」を私は100%信じている訳ではない。私には霊感というものが全く感じられないからだ。(山勘もあまり利く方ではないし・・・。)でも、飯田史彦先生の著作は好きでよく読む。本当に死後も魂が存在し、眩しい光の世界を経て、また新たな肉体を得て生まれ変わるのだと思った方が、生きる勇気や希望が湧くと思う。今日観た「ヒア アフター」という映画は、そういったスピリチュアルな可能性も秘めた勇気づけられる映画だった。
 私には全く実感できないが、ジョージのように霊感が働き、本当に死者の声が聞こえたら、その能力にやはり悩むことも多いと思う。マーカスはジョージと出会い、死んだ双子の兄の声を聞くことができ、きっと立ち直るだろう。その後の人生は精神を病んだ母をも支え、希望に満ちたものになっていくこと請け合いである。ジョージと、臨死体験をしたジャーナリストのマリーとの運命的な出会いは、そんなマーカスからのジョージへのプレゼントだと思う。また兄の帽子が、マ-カスを間一髪で地下鉄の爆破テロから救ったのも、兄の魂の為せる技に他ならない。
 この映画を観て、何かに突き動かされているという「大きな神の力」を感じずにはいられない。日々の出来事も、さまざまな人々との出会いも、運命的な神の為せる技で、自分の人生にとって「必要」「必然」」「ベスト」と思いたい。そんな気持ちで、今の生活・今の仕事を大切にしながら、前向きに生きていきたい。
 「ヒア アフター」は、爽やかで前向きな余韻を残す映画だった。