最初に「この話は実話を元にした話だ」と言うモノローグから始まる。
しかしながら、見ている内にそのことを忘れてしまう程、嘘みたいにチャンスとトラブルが交互に来て観客に笑いすら起こさせる。
話としては、生まれながら大声な虐められっ子な主人公がオペラ歌手を目指す話。こう言うと単純な話だが、演出の緩急が非常に大きくサクサクスピーディに進み見ていて飽きない。実話ものはしっとりとした雰囲気で苦手、なんて思っている人にも勧められる。
(以下ネタバレを含むので注意)
驚くぐらい奥さんがいい人だった。最初はメールで知り合った彼女にすぐに捨てられるのではと邪推したが、最後まで主人公ポールを支え、背中を押し続けていた。結婚式には彼のために昔のレコーダーを手に入れ、彼が腐っている時は仕事を掛け持ちし、など本当に素敵な妻であった。彼の成功は彼女を得たことで決まっていたのではないかと思う程だ。
特にコンテストにエントリーするのをうじうじと悩み「コインを投げて決めよう」と言うポールにコインを投げるも裏表を見ずにエンターキーを押し、エントリーするシーンは痺れる。そういった大胆さも彼女の魅力の一つだ。
ポールの妻も母親も彼のオペラ歌手になるという夢を応援するが、父親はオペラを雑音だと嫌う。しかしそんな父親が最後にポールの背中を押す言葉を言うというのも良い演出だ。
他にも書きたいことは沢山あったはずだが、しばらく筆を置いてしまったので忘れてしまった。今後、気を付けたい。
