僕は独りだと思ったけど、外のバイクで気づいた、僕は一人。 -4ページ目

私は絵を売る健気な少女



いつかは皆消えてしまうんだよな

地球がまだ綺麗だった頃に

憧れてあたしは絵を描いたんだ

その絵を書くのに使う色は

とても鮮やかで繊細で

その絵から鳥の囀りと小川の流れる音

生命が静かに宿る魂を描いた気持ちになった

その絵は売らないことにしたよ

いつもは絵を売るんだけどさ、

この絵に値段を付けてしまったら

きっと私は汚れてしまうわ

だって この絵に宿る美しい生命に

値段をつけるなんて

怖くてとても出来ないから




私は絵を売るのをやめた




健気な少女のフリをやめた

美しいドレスを叔母から一着もらった
ことがあったんだ

それを着て街へ歩みを進めた

裸足で

みんなは私のドレスを見て

素足を見て

ケラケラ笑うんだ

私は不機嫌になっちゃった




街の匂いは気持ちがいい

お腹がなりそうになったから

恥ずかしいよ

お昼のパンの匂いが…

小銭入れにはチリがひとつ

私は恥ずかしいんだ

こんな小銭入れいらないから

傍にいた小さな男の子にあげた

なにを喜んでるんだろう

こんなの欲しい人いたんだね





私は絵を売る健気な少女を街で見かけた

私は私を思い出した


その絵は綺麗…ではなかった

悪魔のように鋭く

絶望に満ちた目をしている女の人

綺麗な衣装を破いてる男の人

叫び声が聞こえて来る絵だった

私は彼女に聴いた

「この絵はいくらするの」と聴いた

彼女は答えたよ笑って




「これは貴方が値段を決めて」





私は健気な少女と服を交換してあげた


ボロボロの服…布をまとった私


なんて可愛そうなのかしら

悪魔の絵を手にもった

なんて軽い絵なのかしら

なんて軽い絵なのかしら

なのかしら

なのかしら

ら…ふふ



私は健気な絵を売る少女

この絵を持ち歩き

お金を集めているの、私は今も

今も



今も