私は、物心がつく頃から「十分に吸えない息苦しさ」を感じていました。



特に夜、仰向けで寝ると、胸郭の広がりが制限され、ますます息苦しく、座って寝ることも。

病院に何件も行きましたが、「吸う力が老人と同じ」「苦しくて当然」「でも、病名も薬もない」と言われました。喘息とも言われません。いわゆる「不定愁訴」です。



母親が台湾人ということもあり、本場の漢方医の処方した漢方を取り寄せ10年以上ずーっと飲んでいました。なかなか改善しません。



中学生になり、自分でヨガを始めて、「どうしようもない息苦しさ」の免れ方を覚えました。

依然として、息苦しさ・台風前の悪化・天候に左右される、飛蚊症・貧血・目眩・立ち眩み、などなど毎日のように当たり前にありました。



社会人になり、慢性気管支炎・百日咳・蕁麻疹(全身・顔にも!)、呼吸器〜アレルギーの反応がバリバリ出るようになり、病名を色々と貰う様になりました。



しかし、ご存知の様に病院に行っても対処療法のみで、完全治癒は難しいため、仕方なく、鍼灸・整体・オステオパシー・カイロプラクティック(WHO基準)・バッチフラワーレメディー、様々な代替療法を受けました。



どれも、良くなりません。

オステオパシーのバイオダイナミックスという治療法は効果的で、受けた2-3日後に見る見る気管支が通るのです。しかし、数ヶ月経つと全くの元通り。



様々な種類の代替療法を受ける中で、様々な先生がその専門世界を通して、私を見る訳ですが、、、、


「母親」を指摘されるばかりで、驚くと同時に納得している自分がいました。


施術中に、私の方から母親という単語を一度も発さなかったのにも関わらず、「お母さんを許すこと!」と言って「僕はこうゆう患者さんからお金を貰うのが苦手なんだ」と言った、とあるオステオパシー(整体)の先生(こちらの先生は、科学的根拠のないことが苦手で、フルフォードDOにもバイオダイナミックスにも否定的でした。母親という単語はアドラー心理法による見解だと言っていました。)


自分の仕事と人生と恋人に関しての悩みを占ってくれたマルセイユタロット占いの先生(本職は作業療法士さんです)にも、「母親と仲良くね」と言われ、、、何故か号泣する私。


ただただ興味があって受けたバッチフラワーレメディーのセッションでも、また「お母さんと一緒に飲んでね」と言われる始末。ここでも、涙目が隠せませんでした。


私の人生に「母親」が大きく居座っている謎の感覚がハッキリあるのは知っていましたが、、、、まさか他人に見える程とは。。。絶句です(笑)


そして、今回、また興味半分で心理カウンセリング(元、理学療法士が転職したとの事です)を受けて来ました。

主訴は「呼吸が苦しい」で行きましたが、母親という単語を自分から発した途端に、病気かと思うくらい泣き出す私。


「佐藤さんの呼吸器の症状は、お母さんの影響が強い」との見解でした。



「お母さんを許しなさい」



私は物心がついた頃から、母親との尋常でない絆を感じていました。


私の母は、若い頃からマイナスの思い込みを抱えて生きて来ました。
私は物心がつく頃からずっと「人を信じるな。結婚相手を信じるな。女は自立しろ経済力をつけろ」と母に聞かされました。
そして、再婚相手の父と上手くいかない時や、日本人の奥様方にイジメられた時は、「あなたが日本国籍だから、あなたのために日本人男性と再婚して日本に住んでいる」と、話してくれました。

これを聞いた幼い私は、「私はお母さんを不幸にする子なんだ」とでも思い込んだのでしょう。

問題は、私がこういった教育を受けていたことよりも、「母が「自分の人生が上手くいかない」という思い込みを持っていた」というところに重点があったようです。

母親がそういった思い込み(潜在意識)を持って生活していると、周囲の人間は(子供である私も含めて)、その思い込みを実現させるように「動かざるおえなくなる」そうです。

私の呼吸器の症状は、母親の潜在意識によって、生み出されていたもののようでした。(生み出したのは母親ですが、それを継続させているのは、私の潜在意識も加担しているようです。)

「お母さんがそうだと、周りをそうさせる」カウンセラーのこの言葉を聞いた瞬間、私の吸気は一気に解放されました。一瞬で息苦しさが消え去り、思う存分息を吸い込める様になったのです。
因みにこれは私も主観だけではなく、当時まだ恋人だった旦那が理学療法士をしていましたが、彼から見ても私の呼吸は明らかに変わったのです。「さりちゃん!こんなに深く息ができるようになったのか!」と太鼓判を押されました。

そして、母親の潜在意識を現実にするため、実現させるため、私はトンでもなく反抗する子供でした。なぜあんなに反抗していたのか自分では理解できず、ただただ申し訳ないという罪悪感が残るばかりでした。

今回、心理カウンセラーに、私の罪悪感を修正する技術を施して頂いて、大きな変化が出ました。

もう、母親の話をして、訳も分からずに号泣することは決してないと感じたのです。
(これには本当に参っていました。だって、頭のおかしい人に思われるのではないか!という勢いで泣き出していたのですから。それが年々激しくなっていったのも、「心を開放してくれ!」という体からのサインだったのだと思います。)

呼吸に出た大きな変化は、ずっと続いています。
今まで、オステオパシーのバイオダイナミックというヒーリングのような施術を受けると呼吸が楽になる!それも、施術を受けた2日後くらいから恐ろしい程に効いて来て、驚くほど息が吸えるのです!まさに神の手と感動する私(笑)けれど、持続しない。
セルフケアを行っても、苦しさは免れるけれども、満足に呼吸を出来た試しがない。
という状態だったのが、

何日経っても何年経っても(2022年現在も)、満足に深呼吸が出来ているのです!笑
それも、仰向けで寝て胸郭の広がりが制限されていても、ちゃんと吸える!!笑

今までの治療法の様に、良くなったけどまた悪く戻った、なんてこともない。

世の中、何があるか分かりませんね(笑)

母親の潜在意識が、娘の私の息苦しさを生み出していた。母の「この世界は思い通りにならない」という世界観の呪縛から、私自身を解放しただけで、不定愁訴が瞬時に消えた。

「自身の潜在意識が、自身の今と未来を作る。」
ここまでか!と驚いています。

身体と心は表裏一体。
私は、身体を癒すプロでしたが、心(脳)を扱うと身体が癒える、この事実に直面しました。

自分の仕事で、様々な患者さんと接するのですが、この観点で見ていくと、見えてくる見えてくる、なぜ彼らは身体の調子が悪いのか。

個人の表立った身体症状から、見えない潜在意識を扱うことで、この地球の抱える課題(様々な社会問題、環境問題、政治問題)に対峙することが出来るのかも知れない。

平成28年11月7日 佐藤紗梨(さり)