夫に八つ当たりされたのがきっかけで、ついに夫に「全部人のせいにして!!」と言ってしまった。
夫は「(私)こそ全部俺のせいにしてるじゃないか!」「俺が戻って来れない理由を考えたことがあるのか?」と。
ハッキリ言ってムカついた。
何度も言い合って、泣いて、謝って…。
夫から泣きながら「ごめん、全部俺が悪いのに…。」と謝られたとき、私が今まで一生懸命伝えてきたことは無駄じゃなかったんだと思っていたのに。
謝罪が欲しかったわけではない。私が夫を理解しようと努力していることが通じたことが嬉しかった。
言い合いのたびに、泣いて謝って終わってきたから、
「今日は一つ伝わった」
「今日も、また一つ伝わった」
それが実感できていたから頑張って来れたのに、全て否定された気分だった。
夫に「戻って来れない理由は何なの?」と聞くと、息子がまだ小さかった頃に愚図る息子の相手に疲れた私が先に寝てしまった夫の枕元で「使えない」と言ったことだそうだ。
そのときのことは覚えている。
寝ていたと思っていた夫にはちゃんと聞こえていて、夫は「悪かったな」と言って寝室を離れた。
子供を寝かしつけた後、夫の元へ行き「ごめん、言い過ぎた」と謝罪しそのときは終わったはずだった。
反省…と言うと大げさだが、二度と言わなかったし、これが夫に一生忘れられない傷を作ったのもわかっていた。
夫にこの件を非難されたことは浮気が発覚してから何度もあり、私はそのたびに泣いて謝罪した。
言い方は悪いけれど、当時夫を傷つけたことは反省しても、これを離婚原因とされるのは納得が行かない。
過去に傷つけられた記憶は絶対に消えないから、何かのたびに責められることは仕方が無い。
それは傷つけてしまった人間が受け入れてこその反省だと思っている。
でも当時も謝って、今も謝ってでもこれが原因で戻れないなんて言われたらもうどうしようもないじゃないか。
「言った時点でアウト」なわけだから。
夫はどこまで考えているのか分からないけれど、息子がまだ『赤ちゃん』のときのその一言が結婚生活を維持できない大きな理由なら、その後の結婚生活は夫にとって破綻していたことになる。
家族で旅行した事も、夫婦生活が復活したことも、夫は破綻した家庭で無理していたことになる。
その後の楽しかった記憶を否定していることに気づいているのだろうか?
心の傷の深さは測れない。
浮気された私の傷と「使えない」と言われた夫の傷。
どっちが深いなんて言うつもりは無い。
結婚生活を維持できないほど傷ついたのなら、早く解放してくれればいいのに。
もう、これ以上の話し合いは無駄に思う。