12月16日 №302

そうしてヤコブはラケルに口づけし、声を上げて泣いた。

創世記29章11節

 カランの近くまで来たヤコブは、伯父ラバンの娘・従妹ラケルに会いました。すぐに井戸の石を転がし、彼女の羊の群れに水を飲ませ、抱きしめ口づけして泣きます。今のヤコブには喜び、力、意欲、希望が満ちています。

 以前の彼なら、他人の羊のために井戸の石を転がすことも、だれかに抱きついて涙を流し自分の弱さをさらすこともできませんでした。しかし、間もなく叔父に会い、「事の次第のすべてを話し」(13節)ました。それは、自分が兄を騙し、父を裏切ったこと、兄を恐れて逃げて来たこと、孤独の不安、神との出会いなどすべてです。閉ざされた彼の心は開かれ、人を愛する心に変えられていました。

 それは、「あなたがどこへ行っても、あなたを守り」(28章15節)と言った神との出会いと約束(御心)を得たからです。マイナスを消してプラスを大きくすることも、プラス(神との関係)を大きくしてマイナス(自分の罪や劣等感や傷など)を消す方法もあります。

 友よ。神の子たちの聖別は後者です。「ご自分によって神に近づく人々を、完全に救うことがおできになります」(ヘブ7章25節)。