9月8日 ヨシュア記No125

主はヨシュアに言われた。「彼らを恐れてはならない。わたしは既に彼らをあなたの手に渡した。あなたの行く手に立ちはだかる者は一人もいない。」

ヨシュア記10章8節

 カナンに入って以来、次々と現れる敵を見る時、荒れ野にいた時と現在とどこが違うのか、と疑問に思う者が出てきそうです。

 荒れ野でもカナンでも、生きる上で起こる問題は変わりません。それは、この世が悪に支配され、自分自身の肉も同じように働くからです。しかし、荒れ野とカナンでは明らかな違いがあります。

 荒れ野での戦いは、律法を守ることで罪に打ち勝とうとする、「律法」との戦いでした。一方カナンでの戦いは、「聖霊の満たし」による戦いです。自分の力で律法を守るのではなく、主によって生きるために、自分の肉を明け渡し、神の霊に生きる戦いです。 
 
 荒れ野では自分で戦いましたが、カナンでは、「わたしは既に彼らをあなたの手に渡した」(8節)と神は言われ、さらに「イスラエルの神、主がイスラエルのために戦う」(42節)とあります。聖霊に満たされる経験とは、自分ではなく主に戦っていただく術を心得ることであって、自分自身が強くされることではありません。

 友よ。恐れは、罪と律法(自分の行い)によって戦う者に出てきます。力は、自分の肉に死に、聖霊によって生きる者に与えられます。まさに、「生きているのは、もはやわたしではありません。キリストがわたしの内に生きておられるのです」(ガラ2章20節)。