8月26日 ヨシュア記No112

集結してヨシュアの率いるイスラエルと一致して戦おうとした。 ところがギブオンの住民は、ヨシュアがエリコとアイに対してしたことを聞き、

ヨシュア記9章2~3節

 アイが攻略されたと聞いたカナンの沿岸地方の各住民はイスラエルの強さに驚き、同盟を結び一致団結して戦おうとしていました。しかし、その中のギブオン人は、周りの民と歩調を合わせず、全く反対のことを考えていました。

 悪魔は人を攻撃する時に、初めは「園のどの木からも食べてはいけない、などと神は言われたのか」と真理を疑わせ、次に「決して死ぬことはない」と否定し、さらには「神のように…なる」と神へ反逆させます(以上創3章参照)。悪魔は嘘・敵意・脅し・迫害などの方法を用います。しかし、それ以上に恐ろしい攻撃は、ここに登場するギブオン人が用いる「同盟」という策略です。

 彼らはイスラエルを欺き、敵ではなく味方であるかのように振る舞います。人はこのような相手に対しては、「わたしたちに逆らわない者は、わたしたちの味方」(マコ9章40節)との御言葉を思い出し、敵をいとも簡単に受け入れてしまうものです。これは、見えない敵の攻撃です。 

 神に聖別されて生きる友よ。ギブオン人はあなたの中にも住んでいます。それは、肉を温存するために良い行いを差し出して罪を隠し、神に自分を認めさせようとすること、すなわち自分でつくり出す救いです。「姦淫、偶像礼拝、魔術、敵意…」などの肉の実は見えやすいものですが、自分の良い行いによって神と同盟を結ぼうとすることは、見えない恐ろしい敵になるものです。