7月5日 ヨシュア記No65

彼は答えた。「いや。わたしは主の軍の将軍である。今、着いたところだ。」

ヨシュア記5章13節③

 ここに現れたお方は、「主の軍の将軍」と名乗りました。すると人々は、これで百人力、いや勇気千倍、これ以上の心強い助け手はいない、と思い込むものですが、このお方はそのような助け主なのでしょうか。神と人の関係で、とても間違えやすいのがこの事です。まず、「主の軍」とは何でしょうか。

 エリシャの時代に、彼のいる町がアラムの大軍に包囲されました。エリシャは、恐れる従者に、「恐れてはならない。わたしたちと共にいる者の方が、彼らと共にいる者よりも多い」と言いました。それはイスラエル軍ではなく、主の軍隊のことでした。そしてエリシャが、「主よ。彼らの目を開いて見えるようにしてください」と祈った時、エリシャを囲んでいる「火の馬と戦車」がアラム軍に見えました。そして、主の軍隊はアラム軍をサマリアに連れ戻しました(列下6章参照)。

 この将軍なるお方は、弱いイスラエル軍を助けるお方ではなく、主の軍と共に自ら戦われる将でした。もちろん、主の軍隊の将軍は、イエス・キリストです。

 友よ。信仰の戦いは、あなたが神の力で強くされて戦うのではなく、神自ら戦ってくださるのです。「城門よ、頭を上げよ。とこしえの門よ、身を起せ。…強く雄々しい主、雄々しく戦われる主」(詩24篇9~10節)が、自ら十字架で罪と戦い、復活の命で死の門を打ち破って、あなたを天国へ入れてくださるのです。