6月13日 ヨシュア記No43

ヨシュアは…言った。「ヨルダン川の真ん中の、あなたたちの神、主の箱の前に行き、イスラエルの人々の部族の数に合わせて、石を一つずつ肩に担いで来い。」

ヨシュア記4章5節

 契約の箱を担ぎ、ヨルダン川の真ん中に立ち止まった祭司たちの姿と、十二人が石を一個ずつ肩に担いで持ち帰る姿に、大祭司キリストの御業が重なります。旧約聖書に登場する大祭司の衣装と行動は、やがて来られる神の御子、大祭司イエス・キリストの姿と御業の予表でした(出28章参照)。

 その大祭司の衣装に、胸当てと肩当てがありました。胸当てには十二個の宝石が並べられ、肩当てには片方に六個ずつ、計十二個の宝石がはめられていました。十二個の宝石とは、イスラエルの十二部族のことで、アブラハムの子孫である神の子たちを表します。

 大祭司イエスの胸当ての宝石は、主が民を胸に抱いていること(愛)を表し、両肩の宝石は、民を肩に担いで父なる神のもとに連れて行くこと(力)を表しました。聖別の恵みは、人の努力や行いによるものではなく、大祭司であるイエス・キリストの愛(胸)と力(肩)によるものです。

 神に愛される友よ。あなたはヨルダン川を自分の足で渡ったのではなく、主イエスの胸(愛)に抱かれ、肩(力)で担いでいただいて渡ったのです。そしてそれは一回だけの経験ではなく、今日もあなたは主の胸に抱かれ、肩に担がれ続けているのです。「だから、自分の確信を捨ててはいけません。この確信には大きな報いがあります」(ヘブ10章35節)。