5月16日 ヨシュア記No15

「モーセがあなたたちに与えたヨルダン川の東の地に妻子と家畜を残し、あなたたち、勇士は皆、隊伍を整え、同胞たちに先立って川を渡り、彼らを助けなさい。」

ヨシュア記1章14節

 ヨルダン川東岸に領地を求めた部族へのヨシュアの言葉は、彼らに与えたい第一の祝福の言葉ではなく、不本意な第二の祝福を授ける言葉でした。同じに見える祝福の言葉でも違いがあります。

 神が人に最も与えたい祝福は、「神の賜物は、わたしたちの主キリスト・イエスによる永遠の命なのです」(ロマ6章22節)の中にあります。この御言葉から、神の賜物とは、①「主キリスト・イエス御自身」と、②「永遠の命(主イエスの恵み)」のことだと言えます。

 「神を信じて約束の土地を得る」は第二の恵みです。第一の恵みは、神の恵みを得ることではなく、「恵みの与え主である主イエス御自身との『継がりと交わり』を持つ」ことです。それは、川向こうの土地を得ることではなく、川を渡り敵と戦うことであり、まことの神をさらに深く大きく受け取ることです。

 友よ。「聖霊に満たされなさい」との命令の目的は、満たされることそのものではなく、それによって主イエスとより深く親しく交わることです。聖霊の満たしは、主イエスの御人格に結びつくための手段であって、目的ではありません。川の東側に土地を求めた部族は、キリスト御自身を求めずにキリストの恵みを求めた人々でした。キリストの恵みであってもそれはやがて消えます。いつまでも残るものはキリスト御自身です。