4月20日 No142

イスラエルよ、立ち帰れ、あなたの神、主のもとへ。あなたは咎につまずき、悪の中にいる。

ホセア書14章2節

 新共同訳聖書はこの章の見出しを、「エフライムの回復と祝福」としています。罪を指摘したのは、回復の祝福を与えたいからです。
「咎につまずき、悪の中にいる」を正しく理解せねばなりません。この世は、アダムの末裔なので、すべてが悪に染まっています。当然、そこで起こる出来事は、罪(原罪)の中で犯す罪(罪々)です。 

 戦争に例えるなら、「A国は核兵器でB国民を殺し、B国は機関銃でA国民を殺した。はたしてどちらの罪が大きいのか?」。この比較は、暗闇(罪)の中で、より黒い人(悪人)を探すことと同じです。
 罪の結果を解決しようとすると、本当の罪は解決されず、より罪々をエスカレートさせるだけです。 

 罪々(出来事)ではなく罪(神の前における罪)を解決せねばなりません。原罪でも肉の罪でも、罪とは神からの「断絶(神と継がらず交わらない)」と、孤独(自分の命と力で生きている)」です。

 友よ。悪に支配された出来事に向い、それを解決しようとすると、より罪を犯すことになります。ステパノは、迫害する者たち(出来事)を取り除くのでなく、「主イエスよ、私の霊をお受けください。…この罪を彼らに負わせないでください」と自分と神の関係を解決しました。罪(神と自分の正しくない関係)を解決する人は、出来事を真に解決できる人になれます。