6月6日 №215

 

「あなたが民にしているこのことは、いったい何ですか。なぜあなたひとりだけがさばきの座に着き、民はみな朝から夕方まであなたのところに立っているのですか。」

 

出エジプト記18章14節

 

 モーセのもとには、相談に来る民が一日中絶えません。それを見たしゅうとイテロは、それではあなたも民も疲れてしまい良くない、とモーセをたしなめました。

 

 モーセと民の関係は、牧師と兄弟姉妹の関係でもあります。モーセは実に良き牧会者でした。良い牧会者の特徴は、自分の生活(ライフ)と仕事(ワーク)を分けず一つにしていることです。教会のことは自分のことで、自分の存在は教会に直結し、「良い牧者、羊のためにいのちを捨てます」(ヨハ10章11節)。

 

 しかし、だからこそ問題も起こります。そのマイナスは、自分の考え感情を教会に入れてしまうことで、プラス面は命がけで教会に仕えることですが、良い牧会者であるからこそ、モーセのように疲れてしまいます。

 

 友よ。この問題の根本は、民がモーセに1回1回聞かねばならないほど未熟だったことです。彼らが十戒(神の言葉)を良く理解できたら、それぞれ正しい判断ができたのです。牧師云々の前に、自分自身が御言葉を正しく理解しているか否かを問う必要があります。