夏の思い出が過ぎ去ってから、約10日後

真吾の第五回離婚調停があった。

 

調停前日、なじみの「愛嬌寿司」寿司に出向き

明日の調停の内容の確認等を話した。

 

古川 「明日離婚決まるのかなー?真顔

真吾 「もう、いい加減、裁判所に出向くのはめんどくさいけど

   次回に持ち越しをした事については、しっかり納得してからだな。!」

 

第四回目の離婚調停の最後はこんな内容だった。

 

調停員「倫子さんにすべて伝えました。私は車や保険等の支払を振り込んだり

   荷物の件等、すべて指示通りやってきたのに、なんで弁護士からの書面通り

   受け止めてくれないのかと言っていました。

   財産分与に関しては、私はいらないと言っておりました。」

 

真吾「財産分与に関しては承知致しました。その他、婚姻費用・養育費

  息子の親権・監護権は法律に従って下さいとお伝え下さい。ニヤリ

 

寿司を食べながらも、真吾は真剣な表情真顔で考え込んでいた。

何故、私達は慰謝料裁判と平行に離婚調停を行っているかというと

離婚をした方が、慰謝料裁判に私達が有利になるからだパー

貴方達の不貞のせいで離婚をしたと、裁判官に印象付けるためだ!

弁ちゃんからのアドバイスをもらいながらも

それはそれ。これはこれ。となかなか割り切るのが難しい。

もちろんそれは、婚姻費用お札・養育費お札・子供の親権・面会等ニコ

その後も離婚をしても背をわなくてはいけない問題がある。

 

調停当日、真吾はビシッとスーツスーツできめており

(普段はほぼ、スエットデニム。)

戦闘モードグラサンに入っていた。

 

調停が始まり、変わらず、倫子・真吾の順番で呼ばれていく。部屋に入り、

真吾の番が来た。

 

調停員「まずは倫子さんの話として

   ①婚姻費用についてはいりません。」

  (真吾の心の声・・・当たり前だろムキー!お前の方が収入高いんだから。)

   ②養育費については真吾さんの出した金額でお願いします。

  (弁護士とぐちぐち釣り上げてきた結果、法律通りだろ。

   弁護士もわかっていないのかねー指差し。)

   ③子供の親権・監護権について娘は私でお願い致します。

  (息子については丁度、第四回離婚調停~五回目の間に誕生日を迎え

   親権・監護権はなくなるそうです。養育費については

   法律上、息子・娘、大学・専門学校又はこれに準ずる高等教育機関に

   在籍の場合は満22歳まで、その他は20歳までみたいです。)

 

真吾 「わかりました。一つ娘との面会の件についての事もお伝え下さい。」

 

調停員 「それでは倫子さんに最終確認を致します。待合室でお待ち下さい。」

 

待合室で待機後15分ぐらいで呼ばれ

 

調停員「倫子さんも納得しましたので、早速書類の作成に入りますメモ

   裁判官が捕まり次第なので、時間は未定です。その際、双方対面の上

   書面に記入頂きます。」

 

真吾 「倫子とは会いたくないので、代理人弁護士を寄こして下さい」

 

約一時間後、真吾が調停室に呼ばれた。

そこには、裁判官・書記官・調停員2人・代理人弁護士が着席していた。

入った瞬間、真吾は弁護士に睨みをきかしプンプン

「こいつが、ぐちゃぐちゃいらん知恵を倫子に教えていたやつか!

ざまーみろ。お前たちの思い通りにならなかっただろ。

儲かったのは、こいつだけか!」

 

裁判官の読み上げにより、一項目ずつ確認をし、真吾・倫子ともに

サインをして離婚調停が終了した。

真吾はお世話になった調停員に深々お礼をしたらしいお願い

 

離婚調停は、サインをしたのち即座に裁判所から本籍地にまわり

戸籍に傷をつけるみたいだバツレッド

離婚届に友達にサインをもらい、自分で市役所に届けなくていいみたいだ。

(経験者は語る。)

 

裁判所を後に、真吾は即座に弁ちゃんに報告、後日離婚成立調書を送るようだ。







その後真吾から連絡があり

 

真吾「古川、今から行くから、出かける用意しといて!」

 

真吾が迎えに来てバス、早めの夕食を取りながら、調停の報告を受けた。

お祝いなのか何なのかわからないけど、連れていかれたのは

うなぎ屋だった!ラッキー!!

 

長く語り合い、真吾に自宅まで送ってもらった。

 

真吾 「次は古川の番だぞ。」

 

私 「うん。」

 

別れ際、心なしか真吾の背中が小さく見えた。

真吾はこれから残りの人生、一人で歩いて行くんだからショボーン

 

それもそのはず。

結婚指輪とはお互い好きになり愛し合いハート、子供が出来き立ち上がる子育てをし

子供の成長と共に、夫婦も成長していく。子供が親離れをしてから

初めて二人の時間が始まる時計

誰もが離婚を望んで結婚のスタートをきる人はいない。

しかし、一年一年月日が経つにつれ、お互い粗探しをし

ケンカが発生する。その繰り返し。

最後は離婚に踏み切り、互いに憎しみに変わる。

人生そんなもんかな。ちゃんと仲の良い夫婦もいるもんなー。

 

私達は相棒の、選択ミスかくじ引きのはずれしか入ってないくじでも引いたのかな。

 

今日、やっと一つ物事が解決した。

まだまだ私達には乗り越えなくてはいけない事がいっぱいある。

頑張ろう!!

 

偶然にも、今日は、終戦記念日だった!