裁判、私の調停が近づいてきたある夏の日の夕方。
真吾から電話があった。
真吾 「古川ちゃん、ちょっと聞いて。」
私 「どうしましたか?」
真吾 「今日、ちょっと用があって出かけててさ、奴の店の前を通ったんだけど…」
私 「はい・・・、なにかあったんですか?」
真吾 「ガタイのいい、金髪の男が店のシャッター閉めてたんだよね。
俺思わず二度見したよ。髪の色すっごいよあれ、ゆずるじゃないか?」
私 「…… えぇ~~」
真吾 「閉める手つきも慣れてたし、働いてるんじゃないかと思う。」
不倫、否定しまくってるのにそんなことある⁉
ゆずるは会社員になる前、アルバイトを転々としていた。あまり自由な規則のところで働いたことがないせいか髪を染めたり、ひげを生やすことに憧れがあったようで。それは一緒に生活してる中で気づいていたことだった。
本当に中学生のまま成長が止まったような人だったなぁと、このとき思い出した。
そのせいか会社を辞めて金髪になったことは、それほど驚かなかった。
が!!!!!!
倫子の店で働くとか、そんなアホなことある???
接客業だし、お客さんの中には真吾や私の共通の知り合いもいる。
何も知らないのはゆずるだけ。
知り合いも友達もいないのはゆずるだけ。
あっ!倫子も友達はいない。
その数日後・・・
次男と末娘が友達8人くらいで近所の室内プールへ遊びに行った。遊んだ後は近くの駄菓子屋へ。プールから駄菓子屋までは倫子の店の前を通過しなければならない。
ここで先に向かった末娘たち女子部隊。
通過するときに店前にいるゆずるを目撃してしまった。
あとから向かった次男たち男子部隊が通ったときは店内に入っていて見えなかったらしい。
末娘 「今日親父見た。あの女の人の店にいた。」
私 「えっ。。マジか。大丈夫?」
末娘のメンタルが心配になった。
末娘 「うん。頭パイナップルみたいになってて、正直気持ち悪かった。」
えぇ~~~~
女の子って。。。敏感
リアルタイムでそのことを聞いた次男は、友達とわざわざ店まで見に行ったらしいが、ゆずるの姿は見えなかったと。
目撃した真吾も言っていたが、歳的にも、職業的にも、あの髪型はちょっと...という感じらしい。
やはり神経を疑う。お花畑の斜め上を行く。
というか、おかれてる立場
ワカッテ マスか?
つくづく呆れる行動の二人につける薬は無い。