調停も佳境に入り、次の真吾の第四回離婚調停日が近くなってきた。

先日の三回目の離婚調停

 

 

 

決定した事に関して

倫子が先に動いた。調停で話した

 

調停員 「⑧車車・自転車自転車の保険の件ですが、こちらは…?」

 

真吾 「⑧日割り計算をし、請求致します。札束

 

調停員 「⑨自宅に残している、洋服等の件ですが、倫子さんは第三者

    立会いの下、整理したいとの事です。」

 

真吾 「⑨冗談じゃなよ!ふざけるな!ブーこちらで選別し、着払いで送ります。」

 

⑧につきましては精算できる事は先に支払います。

⑨荷物についても着払いでお願いしますとのことです。

と述べた後、早速真吾に振り込みをしてきた。

 

 それでは真吾は約束を守らないと

いけないと思ったのか、私・チョコボールを自宅に呼び手伝いをさせられた。

まずは、段ボール集め。約30箱ぐらいを用意した。

その後、倫子・息子Tシャツ・娘セーターの洋服関係・必要な物の仕分けから始まった。

真吾は事前に息子と連絡を取っており、一部洋服関係は真吾の家に

「置いといてくれ」との事でかたずけが始まった。

まあ、物が多い事・多い事。

屋根裏から始まり季節物の服を下ろし仕分け。

その際に真吾は私達に「息子・娘のは綺麗にたたんで、ナフタリン入れておいて!」

私・チョコボール「今、ナフタリンなんて言わないよ爆  笑。ムシューダだよ。

ナフタリン入れたら臭くなるよ。」ところどこと、真吾は昭和の臭いを感じさせる。

「倫子の服とかはぐちゃぐちゃに詰め込んで、キムコでも入れとけ!!ムキー

今時、キムコを知っている人もいない・・・・・・。

かたずけが中盤に入り、真吾は時々手が止まる。じっと物を見つめている。

私は「やはり十数年一緒にいると一つ一つ思い出があるんだなー悲しい」と

感じていた。

しかしチョコボールは「真吾さん、これいらないでしょ」簡単に言う。無神経!!爆  笑

真吾もいたずら!

「古川、それもうガムテープしてびっくりマーク

私「中身、これだけ?」

真吾「そう。ダメ?」

中身は、娘のボールペン・色鉛筆鉛筆のみ。

大事にしてたからだって!受け取ったらなめているとしか思われないだろうー!

全部かたずけが終わり、ダンボボールを1階に下ろしまとめる。筋肉

 

 

伝票も書くのも大変な作業。調停前に何とか倫子に送ることが出来た。

私達は「この荷物届いて、ゆずるの荷物もありどこに置くのかな。」

相手の事は知ったことではない。

後日、宅急便の集荷トラックが真吾宅に来たのを、ママ友たち

が何人か見てたみたいで

私に「真吾さんの家、引っ越すのかな。」

私「違うよ、倫子たちの荷物。あれだけの数。ざまーみろだよね」

そして、真吾の庭にはゴミ袋が山のように積まれ回収日を待った。

 

調停が近づき幾分、自分の思い通りにいかない真吾は毎日イライラムキーをしていた。

電話をしても「オラオラ状態!」反射びっくりマーク落ち着けびっくりマークびっくりマーク

調停日三日前に真吾宅に一通の手紙郵便局が届いた。倫子側の弁護士からだった。

内容はこのようだった。

 

① 前回の調停において、真吾との婚姻期間中、倫子において住宅ローン、生活費

 及び学費等に子らの係る費用を負担していた金額が、倫子の収入を超えたことを

 認めつつ、親からの遺産で支払っていた旨述べた。

 そうであるならば、倫子において、その根拠や資料を提示するなどして各金額を

 明らかにすることにより確定申告書記載の所得金額等が実態に即していることを

 証明すべきである。

 

② 倫子及び真吾は、離婚に向けた協議をする中で真吾において子供達に係る費用

 月額の表を作成し、倫子と折半する旨の合意をし、それぞれの負担額〇〇万円と

 した。真吾は、同負担が可能であるからこそ、同費用負担に合意したものであり

 養育費については、この金額○○万円を基にするのが相当である。

 

私「この間の調停の内容と変わらない?」

 

真吾「この弁護士はバカなんじゃない!多分倫子の言いなりで書類を

  作成していて、弁護士という名の力でまかり通ると思ってるんじゃねー。」

 

 真吾はイライラから何か企んでいる顔つきニヤリに変わっていた。

 

調停日当日、変わらず、倫子・真吾の順番で呼ばれていく。部屋に入り、

 

調停員「真吾さんのところにも、倫子側の弁護士から書類が届いていると

   思いますが。そこから入りましょう。

   ①についてはどのようにお考えですか?」

 

真吾「先日の調停で私は、根拠・証拠を出せと言ったはずですが

  用意できなかったみたいですね。なので、繰り返し繰り返し

  バカの一つ覚えのように言ってくるのですね。

  調停員さんの手元に、私・倫子の確定申告書があると思いますが

  相手の弁護士も見ておりますよね。キョロキョロ

 

調停員「お持ちのようですが。」

 

真吾「では、婚姻費用及び養育費に関しては、調停員さんお持ちの

 年収に関する算定書を基に計算をして下さい。」

 

調停員は計算をし

 

調停員「このようになります。」

 

真吾「見ての通り、婚姻費用は倫子の年収の方が高いので、私はお支払いしません。

 弁護士もわかっていると思いますよ。プロですから。それを倫子の言いなりになり

 俺に通用すると思っているのですかねー。

 養育費に関しても、算定書に基づき倫子の年収・俺の年収で折れ線グラフで

 交わるところが支払金額になりますよね。子供二人いるので÷と

 一人〇〇万円。現在の法律では、子供が大学に行った場合22歳の誕生日まで。

 行かない場合は、20歳の誕生日までの支払ですよね。」

 

調停員「そうなりますね。息子さん・娘さんの親権・監護権の件は

   どうなされますか。」

 

真吾「娘は倫子にお任せいたします。息子に関しては今日離婚を決めない場合

  次の調停で決定したいと思いますが、ちょうど18歳の誕生日を

  跨ぎそうですよね。そうすると、親権・監護権はなくなりますよね。」

 

調停員「その通りです。」

 

真吾「では、今の件を伝えて下さい。それともう一つ、財産分与を申し立てます!

  ちなみに私の財産は現在、保険・車・カードローンの借金があります。

  自宅は特有財産なので、今回の離婚の件は倫子は何も言えないはずです。

  お伝えください。ひらめき

 

真吾はスイカゲームスイカをしながら待合室で待機。

又、30分ぐらいで呼ばれ

 

調停員「倫子さんにすべて伝えました。私は車や保険等の支払を振り込んだり

   荷物の件等、すべて指示通りやってきたのに、なんで弁護士からの書面通り

   受け止めてくれないのかと言っていました。

   財産分与に関しては、私はいらないと言っておりました。」

 

真吾「財産分与に関しては承知致しました。その他、婚姻費用・養育費

  息子の親権・監護権は法律に従って下さいとお伝え下さい。ニヤリ

  

又、待機室に行き、すぐに呼ばれた。

 

調停員「次回の持ち越しになります。財産分与の件は向こうも納得しました。

   次回は〇月〇〇日になります。]

 

 

 第四回目の調停が終了した。

私は夜真吾に呼ばれなじみの「愛嬌寿司」寿司に出向き

今日の裁判の報告を受けた。

まあしかし、この寿司屋の大将は無愛想なのですが、仲の良い人とは

良くしゃべる大将だ(名前はチンさん)!!安くて・上手い。グッ

 

私の酒が進むにつれて、真吾が今回のからくりを説明した。タバコ

 

まずは確定申告。

真吾は倫子の過去の確定申告を何度も見ており

今年もこのぐらいの申告をするだろうと思い、真吾は倫子より

低く申告を行っていた。左矢印(脱税グラサン

最初から念頭に婚姻費用・養育費の算定書を把握しており

養育費を払い何に使われているかわからないお金を倫子に渡すぐらいなら

その分、子供達の貯金ATMにお金を当ててあげようと思っていた。

 

息子の件に関しては

以前から大学学校に行きたいと言っており

現在倫子と住んでいるのであれば、向こう側が何とか工面するだろうと

思っており、息子には何かあったら内緒で後ろから手を回してやるからと

伝えてあった。

正直、聞いたときその養育費の金額は普通の高校生のお小遣い?と

言うぐらいの金額だ。

倫子には予想もしない、婚姻費用・養育費。(ざまーみろ)てへぺろ

しかし、弁護士は最初からアドバイスをしないのかが

2人で話をしていて不思議だよな?と言い合った。

 

財産分与に関しては

真吾は倫子と結婚する前から自宅を所有しており、一緒になってからは

保険や車の購入のみ等が夫婦共有財産になることを知っており

カードローンの借金はわざと借り入れし、自分名義の貯金は

他人名義の口座に事前に移していたみたいだ。

 

色々と話をし、真吾は次回の調停で決着が付きそうな感じだと言っていた。!!

離婚をした方が、現在真吾と一緒に行っている

慰謝料裁判に有利になる。

私も早くかたずかないかなー。

 

しかし、今回真吾と色々と話、顔の広さ・法律・犯罪ギリギリ

色んな事を教えてもらい、つくづく

「敵でなくてよかった。ニコニコ」と感じた。

 

そして、真吾はしてやったりの顔で満足そうに家路に向かった。