スペイン12月のお菓子トゥロン
もう11月も下旬、あっというまに12月が来てしまいます。
今日はスペインのクリスマスのお菓子、トゥロン(Turrón)をご紹介します。
この季節、スーパーやデパートの食品売り場、お菓子屋さんなんかにズラリと並べられるのがこのトゥロン。
アーモンドをベースに、卵白、蜂蜜、砂糖を練って固めたお菓子なのです。
イタリアやフランスにも同じようなものが伝統的に食べられているようですね。
アーモンドがふんだんに採れる地域ならではのものなのですね。
その起源は16世紀とも14世紀とも、いや8世紀だとも言われているほど古くから庶民に親しまれているトゥロン。
一般的にはクリスマスのお菓子とされていますが、一年中トゥロンを売る専門店もあるんですよ。
最近は種類も豊富で、チョコとかフルーツとか目移りするくらい。
でも、基本はヒホナ(Jijona)とアリカンテ(Alicante)。
ヒホナはアーモンドを粉にして、それを卵白や蜂蜜で練り固めてあるもので、柔らかくてねっとりしていて、それでいてサックリしているのです。
「ねっとり」と「サックリ」が一緒なのがピンとこないとおっしゃるかもしれませんが、食べてみればわかります。
甘いので小さく切っていただきましょう。
私はね、これ大好き。甘すぎる、という人もいましたが、私はすごく美味しいと思います。
毎年食べ過ぎて2キロくらい太っていました。あちゃー。
アリカンテはアーモンドが丸ごとゴロゴロ入っています。
ちょっと硬いので歯の弱い人にはおススメできませんが、噛めば噛むほどに味わい深いアーモンドの香り。
こちらもやめられなくなります。
ところで、スーパーなどではあまりにもたくさんのトゥロンが並んでいるので、どれを選んでいいか迷ってしまいますよね。
値段も一箱4€くらいから20€近くするものまで様々です。
知り合いのスペイン人セニョーラに聞くと「このマークがついているものを選べばいいのよ」と教えてくれました。
これ。このマーク。
箱の隅っこの方についていますのでさがしてみてくださいね。
ちなみにそのセニョーラのお気に入りは、『1880』という、ちょっと重厚なレタリングが伝統を感じさせるブランドのもの。
一箱10€以上したと記憶しています。
でも確かに美味しいし、まちがいはないですよ。
たいていどこの店にも置いてあると思いますので、おみやげにおひとつ、いかがですか?
¡Hasta luego! アスタ ルエゴ! またね!