膝や腰を痛めると、その関節周辺の筋肉のストレッチやトレーニングばかりに目を向ける方が多いのですが、

体はひとつの部分だけ使って動きを作るのではなく、全身を連動させ「筋連鎖」を作って動きを作ります。

その「筋連鎖」ができていないと体を部分的にしか使えないので、過剰に使いすぎるところは疲労して硬くなり、使えていないところは弱く脆くなります。

それがケガにつながるので、膝や腰を痛めるのは使えていないところがあって使いやすいところだけ使って体を動かしているからと言えます。

その「使えていないところ」の代表例が肩甲骨。

腕と胴体を連動させて動かす筋連鎖が機能しないと脚と胴体を連動させて動かす筋連鎖も機能しなくなるので膝や腰を痛めます。

腕と胴体を連動させて使うためには「立甲」は欠かせません。

下の動画のように腕がどのようなポジションで動いても「立甲」できていれば、

僧帽筋や三角筋を過剰に使いすぎず肩関節の柔軟性を保てますし、

「腹の力」で体を動かすことかできます。


次の動画はフローリングの掃除シートを両手の下に敷いて
斜め上→横→真っ直ぐ前に伸ばして戻すという動きをやっています。


立甲ができないと僧帽筋や三角筋を使って頑張るので肩が耳に近づき首に血からが入り、腹に力が入らないので腰が痛くなります。

部屋の掃除がてらやってみてくださいね。