体が硬いことは関節の過度な可動域を制限するので意外とケガをしにくかったりします。
体が柔らかすぎで関節の可動域をコントロールできない方がケガをしやすいのです。
かといって体が硬い方がいい…というわけではなく、硬くても「揺れて戻れる」状態であることが大切です。
これは背骨で例えるとわかります。
背骨は積み木のようにたくさんの骨が繋がって「動き」を作りますが、
体が硬い方は背骨が固まって動きにくくなっている方が多いです。
骨が動かないということは、その骨に着いている筋肉が動かないということで
筋肉が動かなければ血液・リンパの循環が悪くなるので体の状態は悪くなります。
免震構造のビルは地震の衝撃に対してビル自体を揺らして揺れを吸収し、元に戻るようにして倒れない構造を作りますが
背骨もそうあるべきなのです。
ヨガのポーズで「タダアーサナ」というただ立つだけの姿勢を保つポーズがありますが、
全く揺れずに止まるのが良いことではなく、微妙に揺れるけど本来の位置に戻れることが良いことなのです。
下の動画は「軸タンブリング」と言いますが、正に背骨の一つ一つを動かす訓練になるワークです。
シールシャアーサナの状態から頭頂で小さくマットを「トントン」と叩いて軸タンブリングを逆にしてみた様子です。
逆に背骨が動かないとアウターマッスルを固めることで支えようとするので首や肩の筋肉を固めてしまって首を痛めやすくなります。
これはキチンと土台ができてからでないとケガをしますのでマネしないでくださいね。